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現代文、古典の基礎を記載

いろは歌

すべての仮名を重複させずに使って作られた和歌のこと。
七五調の今様の形式となっている。

原文
いろはにほへと  ちりぬるを
わかよたれそ   つねならむ
うゐのおくやま  けふこえて
あさきゆめみし  ゑひもせす
 
漢字
色は匂へど  散りぬるを
我が世誰ぞ  常ならむ
有為の奥山  今日越えて
浅き夢見じ  酔ひもせず
 
現代仮名遣い
いろはにおえど  ちりぬるを
わがよだれぞ   つねならん
ういのおくやま  きょうこえて
あさきゆめみじ  よいもせず
 
現代語訳
どんなにきれいな花も、いつかは散ってしまう。
私が生きているこの世で、誰が変わらず常に居られようか。
人生という奥山を、今日もまた越えていく。
はかない夢なんて見るまい、酔っているわけでもないのに。