係り結び
係助詞の意味
ぞ、なむ、こそ | 強意 ぞ<なむ<こそ |
---|---|
や、か | 疑問、反語 |
係り結びの法則
普通、文は終止形で終わるが、ぞ、なむ、や、
か、こそ が
文中に入ると変化する。
ぞ、なむ(なん)、や、か | → 連体形 |
こそ | → 已然形 |
例:
例文 | 意味 | 活用 |
---|---|---|
水流れけり。 | 水は流れた。 | 終止形 |
水ぞ流れける。 | 水は流れた。(強意) | 連体形 |
水なむ流れける。 | 水が流れた。(強意) | |
水や流けける。 水か流れける。 |
水は流れたのか? (疑問) 水は流れたのか、 いや、そんなことはない。(反語) | |
水こそ流れけれ。 | 水こそ流れた。(強意) | 已然形 |
ポイント
連体形の場合、動詞・助動詞はウ段の音で終わる。
已然形の場合、動詞・助動詞はエ段の音で終わる。
注:過去の助動詞「き」は、例外なので、暗記。
終止形:き 連体形:し 已然形:しか
「や」「か」が疑問か反語なのかは、文脈で判断する。
已然形
文語では、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形
となる。
口語で仮定形だったところが、文語では已然形に変わる。