資料の整理①

 

 

「資料の整理」をマスターしよう

中学1年生で学ぶ「資料の整理」は、たくさんのバラバラな数字の集まり(資料)の中から、その集団の「特徴」や「傾向」を読み解くための強力なツールです。

クラスのテストの点数や身長の記録など、身近なデータを分析する方法を学んでいきましょう。

ここでは、その基本となる「度数分布表」「ヒストグラム」「相対度数」の3つのキーワードについて解説します。

 

ステップ1:データを整理する表 「度数分布表」

たくさんのデータが並んでいるだけでは、全体の特徴はよく分かりません。

そこで、データをいくつかの区間に分けて整理した表が度数分布表(どすうぶんぷひょう)です。

【例】あるクラス30人のハンドボール投げの記録

21m, 15m, 28m, 17m, 23m, ... (←これだけだと分かりにくい!)

これを度数分布表にすると…

階級 (m) 階級値 (m) 度数 (人)
10以上 ~ 14未満 12 3
14 ~ 18 16 8
18 ~ 22 20 11
22 ~ 26 24 6
26 ~ 30 28 2
合計 30

【用語解説】

階級(かいきゅう): データを分ける区間のこと。

(例:「10m以上14m未満」)

階級の幅(かいきゅうのはば): 階級の区間の大きさ。

(例:14 - 10 = 4m)

度数(どすう): それぞれの階級に入っているデータの個数(この場合は人数)。

階級値(かいきゅうち): 各階級の真ん中の値。

(階級の端の数 + 端の数)÷ 2 で求める。

(例:(10+14)÷2=12m)。

資料の平均値を求めるときなどに使います。

【メリット】

この表を見るだけで、「18m以上22m未満の人が11人で一番多いんだな」というように、データの散らばり具合が一目で分かるようになります。

 

ステップ2:表をグラフで見る 「ヒストグラム」

度数分布表を、さらに視覚的に分かりやすくしたものがヒストグラム(柱状グラフ)です。

どんなグラフ?:

横軸に階級、縦軸に度数をとって、柱(長方形)を並べたグラフです。

特徴:

棒グラフと似ていますが、横軸が連続した量なので、柱どうしがくっついています。

データの分布の様子(どのあたりに集中しているか、など)が直感的に理解できます。

【例】上の度数分布表をヒストグラムにすると…

(グラフのイメージ)

横軸には「10, 14, 18, 22, 26, 30」といった目盛りが並ぶ。

縦軸には人数の目盛りが並ぶ。

「10~14」の区間には高さ「3」の柱が、「14~18」の区間には高さ「8」の柱が…というように、柱がすき間なく並びます。

一番高い山が「18~22」の区間にできるため、このあたりに記録が集中していることが一目で分かります。

 

ステップ3:割合で比べる 「相対度数」

全体の人数が違う2つのグループ(例えば、30人の1組と35人の2組)の記録を比べたいとき、単純な度数(人数)で比べると正しく比較できません。

そこで使うのが相対度数(そうたいどすう)です。

相対度数とは?:

各階級の度数が、全体の度数(合計)に対してどれくらいの割合を占めているかを示す値です。

0以上1以下の小数で表されます。

【公式】

(その階級の相対度数) = (その階級の度数) ÷ (度数の合計)

【例】上の度数分布表に相対度数を追加

階級 (m) 度数 (人) 相対度数
10以上 ~ 14未満 3 0.10
14 ~ 18 8 0.27 (約)
18 ~ 22 11 0.37 (約)
22 ~ 26 6 0.20
26 ~ 30 2 0.07 (約)
合計 30 1.00

【重要ポイント】

相対度数をすべて合計すると、必ず1になります(または、四捨ご入の影響で0.99や1.01など、1に非常に近い値になります)。

これを使えば、人数の違うクラスどうしでも、「A組で一番人数の多い階級の割合は0.3で、B組は0.4だから、B組の方がその階級に生徒が集中しているな」というように、公平に比較できます。

 

まとめ

「資料の整理」は、この3ステップの流れで進みます。

度数分布表で、バラバラなデータを分かりやすく整理する。

ヒストグラムで、データの分布を視覚的にとらえる。

相対度数で、全体に対する割合を計算し、他の集団と比較する。

これらは、ニュースや新聞などで使われる「統計」を正しく読み解くための第一歩となる、非常に大切な考え方です。