式の計算①

 

 

式の計算の基本!「多項式の加法・減法」をマスターしよう

中学2年生で学ぶ「式の計算」は、1年生で学んだ文字式をさらにパワーアップさせる単元です。

特に多項式の足し算(加法)と引き算(減法)は、今後の連立方程式や一次関数などを学習するための「計算の土台」となります。

ここで基本をしっかり押さえましょう。

 

1. 計算の前に:重要な言葉をおさらい

計算を始める前に、まずは言葉の意味を正確に理解することが大切です。

項(こう):

+ や - で区切られた、ひとかたまりの部分。

(例: 3x, -4y, 5)

単項式(たんこうしき):

5a や -2x² のように、数や文字のかけ算だけでできている式。

多項式(たこうしき):

3x + 5 のように、単項式の和の形で表される式。

同類項(どうるいこう):

文字の部分がまったく同じ項のこと。

計算の最重要キーワードです!

2x と 7x → OK (同類項)

5ab と -ab → OK (同類項)

3x と 3y → NG (文字が違う)

4x と 4x² → NG (文字の次数(右上の数字)が違う)

【計算の大原則】

足し算・引き算ができるのは、「同類項」どうしだけ!

2x と 7x は「りんご2個とりんご7個」のように仲間なので 9x とまとめられますが、3x と 3y は「りんご3個とみかん3個」のように種類が違うので、これ以上まとめることはできません。

 

2. 多項式の加法(たし算)

たし算は、シンプルに同類項の仲間集めをするだけです。

計算の手順

カッコをはずす: 足し算の場合は、カッコをそのまま取り除きます。

同類項を見つける: 文字の部分が同じ項を探して、仲間分けします。

(慣れるまでは線で囲むと分かりやすい)

同類項をまとめる: それぞれの仲間どうしで、係数(文字の前の数字)を計算します。

【例題】 (3a + 4b) + (5a - 2b) を計算しなさい。

カッコをはずす

3a + 4b + 5a - 2b

同類項を見つける

aの仲間: 3a と +5a

bの仲間: +4b と -2b

同類項をまとめる

aの仲間: 3a + 5a = (3 + 5)a = 8a

bの仲間: 4b - 2b = (4 - 2)b = 2b

合体させる

8a + 2b

答え: 8a + 2b

 

3. 多項式の減法(ひき算)

ひき算は、カッコのはずし方にたった一つだけ、とても重要なルールがあります。

ここが一番間違いやすいポイントです!

【最重要ルール】

引く方の式(マイナスの後ろのカッコ)をはずすとき、カッコの中のすべての項の符号が逆(プラスはマイナスに、マイナスはプラスに)になる!

-(A + B) → -A - B

-(A - B) → -A + B

計算の手順

カッコをはずす: 上のルールに従って、符号の変化に注意しながらカッコをはずします。

同類項を見つける: たし算と同じです。

同類項をまとめる: たし算と同じです。

【例題】 (7x + 5y) - (3x - 2y) を計算しなさい。

カッコをはずす

前のカッコ (7x + 5y) はそのままはずします → 7x + 5y

後ろのカッコ -(3x - 2y) は、中の符号をすべて逆にします。

3x は -3x に

-2y は +2y に

結果: 7x + 5y - 3x + 2y

同類項を見つける

xの仲間: 7x と -3x

yの仲間: +5y と +2y

同類項をまとめる

xの仲間: 7x - 3x = (7 - 3)x = 4x

yの仲間: 5y + 2y = (5 + 2)y = 7y

合体させる

4x + 7y

答え: 4x + 7y

便利な「筆算」での計算方法

式が長くなってきたら、数字の計算と同じように筆算を使うとミスを減らせます。

ポイント: 同類項をタテにそろえて書く!

【加法の筆算】

   3a + 4b
+) 5a - 2b
----------
   8a + 2b

【減法の筆算】

引く方の式の符号をすべて変えて、足し算にします。

(7x + 5y) - (3x - 2y) の場合

   7x + 5y
-) 3x - 2y
----------

↓ 引く方の符号を変えて、足し算に!

   7x + 5y
+) -3x + 2y
-----------
   4x + 7y

 

まとめ

多項式の加法・減法のポイントは2つだけです。

計算できるのは「同類項」だけ。

ひき算は、カッコをはずすときに「符号を逆」にする。

このルールさえ守れば、どんなに複雑な式になっても計算できます。

たくさんの問題を解いて、計算のスピードと正確さを身につけましょう。