「文字と式」のルールに慣れてきたら、次はいよいよ文字式どうしの計算です。
ここでは、中学1年生で学ぶ「一次式の加法(たし算)」と「減法(ひき算)」のやり方を、つまずきやすいポイントを含めて分かりやすく解説します。
一次式の計算は、「同類項(どうるいこう)をまとめる」という一言に尽きます。
まず、この言葉の意味をしっかり理解しましょう。
式の中で、文字の部分が全く同じ項のことです。
例:3x と 5x → 文字がどちらも x なので同類項です。
例:-2a と 7a → 文字がどちらも a なので同類項です。
例:4y と 2 → 文字の部分が違うので同類項ではありません。
例:6x と 6y → 文字が違うので同類項ではありません。
数字だけの項(+5 や -1 など)も、数の項(定数項)という仲間です。
計算できるのは、同類項どうしだけ!
3x と 5x は足し算できますが、3x と 5y はそれ以上計算できず、3x + 5y のままです。
「りんご3個とみかん5個」を「りんごみかん8個」とまとめられないのと同じイメージです。
たし算は、シンプルに同類項どうしをまとめるだけです。
カッコをはずす: 式にカッコがあれば、まずははずします。
足し算の場合は、そのままはずせばOKです。
同類項を見つける: 「文字の項」と「数の項」に仲間分けします。
同類項をまとめる: それぞれの仲間どうしで、係数(文字の前の数字)を計算します。
カッコをはずす
4x + 3 + 2x - 5
同類項を見つける
文字の項(xの仲間): 4x と +2x
数の項(数字の仲間): +3 と -5
慣れるまでは、下線や○で囲むなど、印をつけると分かりやすいです。
4x + 3 + 2x - 5
同類項をまとめる
xの仲間: 4x + 2x = (4 + 2)x = 6x
数字の仲間: +3 - 5 = -2
合体させる
6x - 2
答え: 6x - 2
ひき算は、カッコのはずし方に一つだけ注意点があります。
ここが一番の間違いやすいポイントです!
マイナス「-」の後ろのカッコをはずすとき、カッコの中のすべての項の符号が逆になる!
-(A + B) → -A - B
-(A - B) → -A + B
これは、(-1)をカッコの中のすべてに分配してかけるのと同じ意味です。
カッコをはずす: 上のルールに従って、慎重にカッコをはずします。
同類項を見つける: たし算と同じです。
同類項をまとめる: たし算と同じです。
カッコをはずす
前のカッコ (7a + 2) はそのままはずします → 7a + 2
後ろのカッコ -(3a - 4) は、中の符号をすべて逆にします。
3a は -3a に
-4 は +4 に
結果: 7a + 2 - 3a + 4
同類項を見つける
文字の項(aの仲間): 7a と -3a
数の項(数字の仲間): +2 と +4
同類項をまとめる
aの仲間: 7a - 3a = (7 - 3)a = 4a
数字の仲間: +2 + 4 = +6
合体させる
4a + 6
答え: 4a + 6
一次式の計算をマスターするためのポイントは3つです。
① 同類項を見つけること: 計算できる仲間を探す。
② 計算するのは係数だけ: 文字の部分は変わらない(x + x が 2x になるだけで x² にはならない)。
③ ひき算は符号チェンジ: -( ... ) のカッコをはずすときは、中の符号をすべて逆にする。
これらのルールを守って練習を繰り返せば、必ずスムーズに計算できるようになります。
ここは方程式を解くための基礎体力となる部分なので、しっかり身につけましょう。