空間図形②

 

 

「空間図形」の表面積と体積をマスターしよう

空間図形の単元では、様々な立体の外側の面積(表面積)と、中身の大きさ(体積)を求める計算方法を学びます。

公式がたくさん出てきますが、それぞれの成り立ちをイメージで理解することがマスターへの近道です。

 

はじめに:表面積と体積のイメージ

表面積: その立体のすべての面の面積を合計したもの。

ペンキを塗るときに、塗る部分全体の面積をイメージすると分かりやすいです。

単位は cm² など。

体積: その立体の中にどれだけものが入るかという大きさ(かさ)。

コップにどれだけ水が入るか、をイメージすると分かりやすいです。

単位は cm³ など。

 

1. 柱体(角柱・円柱)の求め方

柱体は、上下に同じ形のフタがある「筒(つつ)」のような立体です。

体積:「底面積」を「高さ」分だけ積み重ねる

角柱も円柱も、体積の考え方は同じです。

公式: 体積 = 底面積 × 高さ

【例:底面の半径3cm、高さ10cmの円柱】

底面積を求める: 底面は半径3cmの円なので、3 × 3 × π = 9π cm²

高さをかける: 9π × 10 = 90π

答え: 90π cm³

表面積:「展開図」をイメージする

表面積は、「側面の面積」と「上下2つの底面の面積」を足し合わせます。

公式: 表面積 = 側面積 + 底面積 × 2

【重要ポイント】側面積の求め方

柱体の側面を展開すると、必ず長方形になります。

長方形のたて = 立体の高さ

長方形のよこ = 底面の周りの長さ

【例:底面の半径3cm、高さ10cmの円柱】

底面積を求める: 3 × 3 × π = 9π cm²。

これが2つあるので 18π cm²。

側面積を求める:

たて(高さ)は 10 cm。

よこ(底面の円周)は (直径) × π なので (3 × 2) × π = 6π cm。

側面積は 10 × 6π = 60π cm²。

合計する: 60π (側面積) + 18π (底面積×2) = 78π

答え: 78π cm²

 

2. 錐体(角錐・円錐)の求め方

錐体は、底面が1つで、先がとがった「帽子」のような立体です。

体積:柱体の「3分の1」と覚える

角錐も円錐も、体積は同じ底面・同じ高さの柱体のちょうど1/3になります。

なぜ1/3になるかの証明は高校で学びますが、今は「とんがり帽子は1/3」と覚えてしまいましょう。

公式: 体積 = 底面積 × 高さ × (1/3)

【例:底面の半径6cm、高さ8cmの円錐】

底面積を求める: 6 × 6 × π = 36π cm²

高さをかける: 36π × 8 = 288π

1/3をかける: 288π × (1/3) = 96π

答え: 96π cm³

表面積:底面は1つだけ

錐体の表面積は、「側面の面積」と「1つの底面の面積」を足し合わせます。

公式: 表面積 = 側面積 + 底面積

【重要ポイント】円錐の側面積の求め方

円錐の側面を展開するとおうぎ形になります。

この面積には便利な公式があります。

円錐の側面積 = 母線 × 半径 × π

母線: 円錐の頂点から底面の円周までの斜めの線の長さ。

【例:底面の半径3cm、母線5cmの円錐】

底面積を求める: 3 × 3 × π = 9π cm²

側面積を求める: 母線5 × 半径3 × π = 15π cm²

合計する: 15π (側面積) + 9π (底面積) = 24π

答え: 24π cm²

 

3. 球の求め方

球の公式は、半径をrとすると、少し複雑なので語呂合わせなどで覚えるのが一般的です。

表面積

公式: S = 4πr²

覚え方: 「心配ある事情(しんぱいあるじじょう → 4πr²)」

体積

公式: V = (4/3)πr³

覚え方: 「身の上に心配あるさ(みのうえに しんぱいあるさんじょう → (4/3)πr³)」

【例:半径3cmの球】

表面積: 4 × π × 3² = 4 × π × 9 = 36π

答え: 36π cm²

体積: (4/3) × π × 3³ = (4/3) × π × 27 = 36π

答え: 36π cm³ (たまたま表面積と同じ値になりました)

 

まとめ

公式を丸暗記するだけでなく、「なぜこの式になるのか」を展開図や立体の成り立ちと結びつけて理解することが大切です。

特に表面積は、どの面を足し合わせるのかを落ち着いて考えれば、公式を忘れても解けることがあります。

たくさんの問題を解いて、それぞれの公式に慣れていきましょう。