「方程式」は、中学数学で最も重要と言っても過言ではない単元です。
算数で使った「□を使った式」の進化形で、これを使えば文章問題など、さまざまな問題を解決できるようになります。
ここでは、方程式の基本的な考え方から解き方までを、ステップ・バイ・ステップで解説します。
方程式とは、「まだ分かっていない数(未知数)」を x などの文字で表した「=(イコール)」で結ばれた式(等式)のことです。
そして、方程式を「解く」とは、その等式を成り立たせる特別な x の値を求めることを指します。
方程式の最終ゴールは、式を変形して「x = (数)」という形にすることです。
方程式の「=」は、左右の重さが釣り合っている「天びん」のようなものです。
この釣り合いを保ったまま、式をシンプルにしていくための4つの絶対的なルールが「等式の性質」です。
天びんの左右のお皿に同じことをすれば、釣り合いが保たれるイメージです。
A = B ならば A + C = B + C
A = B ならば A - C = B - C
A = B ならば A × C = B × C
A = B ならば A ÷ C = B ÷ C
この4つの性質が、方程式を解くためのすべての操作の基礎となります。
等式の性質を毎回考えるのは少し大変です。
そこで生まれた便利なテクニックが「移項(いこう)」です。
等式の片方の辺にある項を、符号を変えて、もう片方の辺に移すこと。
プラス(+)の項は、移項するとマイナス(-)に変わる。
マイナス(-)の項は、移項するとプラス(+)に変わる。
x - 5 = 10 という式で考えてみましょう。
等式の性質を使う場合: 左辺の -5 が邪魔なので、両辺に 5 を足します。
x - 5 + 5 = 10 + 5 → x = 15
移項を使う場合: 左辺の -5 を、符号を + に変えて右辺に移します。
x = 10 + 5 → x = 15
結果は同じになります。
移項は、等式の性質①と②を素早く行うためのテクニックなのです。
それでは、実際に一次方程式を解く手順を見ていきましょう。
「文字がついた仲間は左へ、数字だけの仲間は右へ」とお引越しさせます。
2x (プラス)を左辺に移項して -2x に。
-3 を右辺に移項して +3 に。
4x - 2x = 7 + 3
文字式の計算ルールに従って、それぞれの辺をシンプルにします。
左辺: 4x - 2x = 2x
右辺: 7 + 3 = 10
2x = 10
ゴールである「x = (数)」の形にするため、x の前についている数字(係数)で両辺をわります。
(等式の性質④)
この場合は、x の係数である 2 で両辺をわります。
2x ÷ 2 = 10 ÷ 2
計算して、最終的な答えを出します。
x = 5
答え:x = 5
方程式は、一見複雑に見えるかもしれませんが、やっていることは非常にシンプルです。
移項して仲間(文字の項・数の項)を集める。
両辺をそれぞれ計算する。
最後にわり算をして「x = 」の形にする。
この手順をマスターすれば、どんな一次方程式も解くことができます。
方程式は、これからの数学の学習(連立方程式、関数、図形の証明など)のあらゆる場面で使われる超重要ツールです。
繰り返し練習して、確実に自分のものにしましょう。