比例①

 

 

「比例」の世界を広げよう

小学校で学んだ「比例」。

中学1年生の数学では、この比例の考え方を、「負の数」の世界まで広げて、より深く学んでいきます。

ここでは、新しい比例の式 y = ax や、負の数が絡むとどうなるのかを解説します。

 

1. 小学校の「比例」をおさらい

小学校では、こんな関係を「比例」と呼びました。

「一方が2倍、3倍…になると、もう一方も2倍、3倍…になる関係」

例えば、「1個50円のガム」を買う場合を考えてみましょう。

1個買うと、50円

2倍の2個買うと、代金も2倍の100円

3倍の3個買うと、代金も3倍の150円

このように、個数と代金は「比例の関係」にあります。

 

2. 中学校の「比例」:式で表す y = ax

中学校では、この関係をxとyという文字を使って、スマートな式で表します。

比例の式: y = ax

y: 変化する結果(例:代金)

x: 変化する原因(例:個数)

a: 比例定数(ひれいていすう)。

決まった数のことで、変化の割合を表します。

さきほどのガムの例で言うと、「代金(y)は、50円(a) × 個数(x)」で求められるので、

y = 50x

という式になります。

このとき、比例定数 a は 50 です。

「yがxに比例する」と言われたら、すぐに「y = ax」の形を思い浮かべましょう!

 

3. 世界が広がる!「負の数」の比例

中学校の比例の最大のポイントは、x や y、そして比例定数 a が「負の数(マイナス)」になってもOKという点です。

例1:比例定数 a が負の数の場合

「水槽から毎分3Lずつ水を抜く」という場面を考えてみましょう。

1分後には、水は3L減ります(-3L)。

2分後には、水は6L減ります(-6L)。

x分後の水の変化量 y は、 y = -3x と表せます。

このとき、比例定数 a は -3 です。

x(時間)が2倍、3倍になると、y(減る量)も2倍(-6)、3倍(-9)になっています。

これも立派な比例です。

例2:x が負の数の場合

上の y = -3x の式で、x = -2(2分前)を考えてみます。

y = -3 × (-2) = +6

つまり、「2分前には、今より水が6L多かった」という意味になります。

このように、負の数を取り入れることで、「減る」ことや「過去」のことまで、同じ y = ax という式一つで表現できるようになるのです。

 

4. 比例定数 a の求め方

問題で「yはxに比例し、x = 2のときy = 10です。

yをxの式で表しなさい」と聞かれたら、次のように解きます。

式の形を決める:

「比例する」とあるので、求める式は y = ax です。

代入する:

分かっている x = 2 と y = 10 を式に代入します。

10 = a × 2

方程式を解く:

a についての方程式を解きます。

2a = 10

a = 5

式を完成させる:

求めた比例定数 a = 5 を元の式に戻します。

答え: y = 5x

 

まとめ

中学校の「比例」は、小学校で習った関係を y = ax という式で一般化したものです。

負の数を扱えるようになることで、表現できる世界の幅がグッと広がります。

合言葉は y = ax

比例定数 a はマイナスでもOK

この2点をしっかり押さえて、これから学ぶ「反比例」や、2年生・3年生で習うさまざまな関数(一次関数、二次関数)へとつなげていきましょう。