四大文明

 

 

文明とは

新石器時代に農耕が始まると、人々は大きな川のほとりに定住し始めました。

川は、農業に必要な水を供給してくれるだけでなく、定期的に氾濫(はんらん)して肥えた土をもたらしてくれたからです。

こうして、豊かな農業生産力を背景に、世界各地の大河の流域で、人類最初の「文明」が誕生しました。

四大文明の共通点

まず、これから紹介する4つの文明には、いくつかの共通点があります。

大河の流域で発生した。

豊かな農業を基盤に、都市が生まれた。

人々をまとめる強力な王(支配者)がいた。

記録を残したり、税を集めたりするために文字が発明された。

天文学や数学、測量技術といった科学技術が発達した。

 

1. エジプト文明:ナイルのたまもの

場所:

アフリカ北東部、ナイル川流域

時期:

紀元前3000年頃~

政治・王:

ファラオと呼ばれる王が、神として国を統治する神権政治を行いました。

文字:

ヒエログリフ(神聖文字)と呼ばれる象形文字を使いました。

パピルスという草から作った紙に記録されました。

宗教・文化:

太陽神ラーを中心とする多神教でした。

「死後の世界」を強く信じており、魂が戻るための肉体を保存するためにミイラを作りました。

王の墓として、巨大なピラミッドやスフィンクスを建設しました。

科学技術:

ナイル川が毎年氾濫したため、氾濫後に農地を正確に測り直す測量術や幾何学が発達しました。

太陽の動きをもとに、1年を365日とする太陽暦を作りました。

これは現在の暦の元になっています。

キーワード:

ナイル川、ファラオ、ピラミッド、ミイラ、ヒエログリフ、太陽暦

 

2. メソポタミア文明:二つの川の間の地

場所:

アジア西部、チグリス川とユーフラテス川流域

時期:

紀元前3500年頃~

政治・王:

周辺に多くの民族が侵入し、王朝が次々と交代したのが特徴です。

紀元前18世紀頃、バビロニア王国のハンムラビ王が全メソポタミアを統一し、「目には目を、歯には歯を」で知られるハンムラビ法典を制定しました。

文字:

楔形(くさびがた)文字を使いました。

アシの茎などで、粘土板に刻みつけられました。

宗教・文化:

現世的な考え方が強く、エジプトほど死後の世界を重視しませんでした。

科学技術:

月の満ち欠けをもとにした太陰暦を使いました。

時間についての六十進法(1分=60秒、1時間=60分)や、1週間を7日とする制度は、この文明で生まれ、現代にも伝わっています。

キーワード:

チグリス・ユーフラテス川、ハンムラビ法典、楔形文字、太陰暦、六十進法

 

3. インダス文明:謎多き計画都市

場所:

インド(パキスタン)、インダス川流域

時期:

紀元前2500年頃~

政治・王:

モヘンジョダロなどの遺跡が有名ですが、巨大な宮殿や王の墓が見つかっていないため、王がいたかどうかなど、政治の仕組みはよく分かっていません。

文字:

インダス文字が使われましたが、まだ解読されていません。

そのため、この文明は謎に包まれています。

宗教・文化:

遺跡からは、整然と区画整理された道路、下水道、公衆浴場などが見つかっており、非常に発達した計画都市であったことが分かります。

人々は青銅器や、美しい模様のついた土器、動物の絵などが彫られた印章(ハンコ)を使用していました。

キーワード:

インダス川、モヘンジョダロ、インダス文字(未解読)、計画都市

 

4. 中国文明:王朝の始まり

場所:

中国、黄河と長江流域

時期:

紀元前3000年頃~

政治・王:

紀元前16世紀頃、黄河流域に殷(いん)という国(王朝)がおこりました。

殷では、占いの結果を亀の甲羅や動物の骨に刻んで、国の重要な事を決めていました。

その後、殷を滅ぼした周(しゅう)が中国を支配しました。

文字:

殷の占いに使われた文字が甲骨文字(こうこつもじ)です。

これが現在の漢字の原型となりました。

宗教・文化:

青銅器の製造技術が非常に発達しており、祭りのための複雑な模様の青銅器が多数作られました。

キーワード:

黄河・長江、殷(いん)、甲骨文字(漢字の原型)、青銅器

 

まとめ:四大文明の比較表

文明名 王・政治 文字 科学・技術・文化
エジプト ナイル川 ファラオ(神権政治) ヒエログリフ ピラミッド、ミイラ、太陽暦
メソポタミア チグリス・ユーフラテス川 ハンムラビ王(ハンムラビ法典) 楔形文字 太陰暦、六十進法、1週間7日制
インダス インダス川 (不明) インダス文字(未解-読) 計画都市(モヘンジョダロ)
中国 黄河・長江 殷、周といった王朝 甲骨文字(漢字の元) 青銅器

これらの古代文明は、後の世界の歴史や文化に大きな影響を与え、人類の発展の礎となったのです。

 

歴史
人類の出現 旧石器時代、新石器時代 四大文明 ギリシャ・ローマの古典文明 日本のあけぼの:旧石器時代、縄文時代 日本のあけぼの:弥生時代 大和政権と古墳時代:邪馬台国と卑弥呼 大和政権と古墳時代:大和政権と古墳 大和政権と古墳時代:大陸との交流 飛鳥時代:仏教の伝来 飛鳥時代:聖徳太子の政治 飛鳥時代:大化の改新と律令国家 飛鳥時代:白村江の戦い 奈良時代:律令制度と平城京 奈良時代:班田収授法と租・庸・調 奈良時代:聖武天皇と国分寺・東大寺 奈良時代:天平文化 平安時代:平安京への遷都 平安時代:摂関政治 平安時代:武士の発生 平安時代:国風文化 平安時代:院政と平氏 鎌倉時代:鎌倉幕府の成立 鎌倉時代:御家人と封建制度 鎌倉時代:承久の乱と執権政治 鎌倉時代:元寇 鎌倉時代:鎌倉仏教 室町時代:建武の新政と南北朝 室町時代:室町幕府の成立 室町時代:勘合貿易 室町時代:応仁の乱と戦国時代 室町時代:北山文化と東山文化 安土桃山時代:戦国大名の登場 安土桃山時代:ヨーロッパ人との出会い 安土桃山時代:豊臣秀吉による天下統一 安土桃山時代:桃山文化 江戸時代:江戸幕府の成立 江戸時代:幕藩体制 江戸時代:士農工商の身分制度 江戸時代:鎖国政策 江戸時代:産業の発達と交通網の整備 江戸時代:元禄文化 江戸時代:江戸時代の三大改革 江戸時代:化政文化 江戸時代:欧米列強の接近と幕府の動揺 江戸時代:開国と幕末の動乱 明治時代:大政奉還、王政復古 明治時代:明治維新 明治時代:富国強兵 明治時代:文明開化 明治時代:自由民権運動と大日本帝国憲法 明治時代:日清戦争・日露戦争 明治時代:不平等条約の改正 明治時代:日韓併合 世界の動き:市民革命 世界の動き:産業革命 世界の動き:アジアの植民地化 大正時代:第一次世界大戦と日本の参戦 大正時代:大正デモクラシー 大正時代:米騒動、社会運動の活発化 昭和時代:世界恐慌と日本の経済危機 昭和時代:軍部の台頭と満州事変 昭和時代:日中戦争と第二次世界大戦 昭和時代:ポツダム宣言受諾と日本の敗戦 昭和時代:民主化政策と日本国憲法 昭和時代:二つの条約 昭和時代:高度経済成長と国民生活の変化 昭和時代:公害問題 世界の動き:国際連合の発足 世界の動き:冷戦 世界の動き:アジア・アフリカ諸国の独立 世界の動き:冷戦の終結とグローバル化 平成時代:日本のバブル経済とその崩壊 現代:現代社会の課題 現代:新型コロナウイルスの流行と影響