安土桃山時代:戦国大名の登場

 

 

戦国大名の登場

応仁の乱によって室町幕府の力は完全に失われ、日本は約100年間にわたる戦乱の時代、「戦国時代」に突入します。

この時代に、幕府の権威に頼らず、自らの実力で領地を支配した武将たちが登場します。

彼らを「戦国大名」と呼びます。

 

戦国大名とは? ー守護大名との違いー

室町時代に力を持っていた「守護大名」と「戦国大名」は、似ているようで全く違います。

守護大名と戦国大名の違い
守護大名 戦国大名
立場 室町幕府から任命された役人 幕府とは関係なく、実力で領地を支配した支配者
力の源 幕府の権威 自身の軍事力と経済力
出自 もともとの家柄が良い大名が多い 守護大名、その家臣(守護代)、地方の武士(国人)など様々

一番の違いは、幕府から任命されたかどうかです。

戦国大名は、家臣が主人を倒す「下剋上(げこくじょう)」によって、身分に関係なく実力でのし上がった者たちが中心でした。

 

安土桃山時代とは?

安土桃山時代は、織田信長と豊臣秀吉が日本の中心的な権力をにぎっていた時代を指します。

信長の居城であった安土城と、秀吉が築いた伏見城(桃山にあった)からこの名前が付けられました。

織田と豊臣の姓をとって「織豊(しょくほう)時代」とも呼ばれます。

一般的には、1573年に織田信長が室町幕府を滅ぼしてから、1603年に徳川家康が江戸幕府を開くまでの約30年間を指します。

 

戦国大名の登場と「下剋上」

安土桃山時代のひとつ前の室町時代後期、応仁の乱(1467年〜)をきっかけに幕府の力は衰え、日本全国で戦乱が約100年も続く「戦国時代」に突入しました。

この時代を象徴するのが「下剋上(げこくじょう)」という風潮です。

これは、身分の低い者が実力で身分の高い者を打ち破り、その地位を奪い取ることを意味します。

こうした中で、実力で領地を支配する「戦国大名」が各地に登場しました。

これまでの「守護大名」が幕府の役人という立場だったのに対し、戦国大名は自らの軍事力で領国を支配する、独立した地域の支配者でした。

代表的な戦国大名

代表的な戦国大名と領国
武将名 領国/現在の地名
武田信玄(たけだしんげん) 甲斐/山梨県
上杉謙信(うえすぎけんしん) 越後/新潟県
毛利元就(もうりもとなり) 安芸/広島県
北条早雲(ほうじょうそううん) 伊豆・相模/静岡県・神奈川県
今川義元(いまがわよしもと) 駿河/静岡県
織田信長(おだのぶなが) 尾張/愛知県
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 農民の出身

戦国大名の領国支配

戦国大名は、自分の領地を豊かにし、軍事力を高める(富国強兵)ために、様々な工夫をしました。

分国法(ぶんこくほう): 領国を支配するために独自の法律を作り、家臣や民衆の行動を厳しく定めました。

城下町の建設: 城を交通の便利な平地に築き、その周りに家臣や商工業者を集めて「城下町」を作りました。

産業の振興: 治水工事を行なって新田を開発したり、金山や銀山を開発したりして、領国を経済的に豊かにしようとしました。

 

歴史
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