冷戦が終わり、世界がグローバル化する中で、私たちは便利で豊かな生活を手に入れましたが、その一方で、人類全体で取り組まなければならない新しい、そして深刻な課題に直面しています。
ここでは、代表的な課題である「地球環境問題」「地域紛紛争・テロ」「格差社会」を中心に解説します。
これは、特定の国だけでなく、地球に住むすべての人に関わる問題です。
原因: 石油や石炭などの化石燃料を大量に燃やすことで、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが増えすぎ、地球全体の平均気温が上昇しています。
影響: 異常気象(猛暑、豪雨、大型台風など)の増加、海面の上昇、生態系への悪影響などが世界各地で深刻化しています。
国際的な取り組み:
気候変動枠組条約締約国会議(COP)が毎年開かれ、世界各国が温室効果ガスの削減目標などについて話し合っています。
1997年の京都議定書や、2015年のパリ協定などが有名です。
近年では、二酸化炭素の排出を実質ゼロにすることを目指す「カーボンニュートラル」の実現が、世界共通の目標となっています。
砂漠化: 森林伐採や過度な放牧で、土地が乾燥し、植物が育たない砂漠が広がっています。
海洋プラスチックごみ問題: 私たちが使ったプラスチック製品がごみとして海に流れ出し、海の生き物に深刻な被害を与えています。
冷戦が終わったことで、アメリカとソ連という二大国の対立はなくなりました。
しかし、その「ふた」が取れたことで、新たな形の争いが世界各地で頻発するようになりました。
原因: 冷戦時代に抑えられていた、異なる民族や宗教の間の対立が表面化しました。
例: ユーゴスラビア内戦、ルワンダ内戦など、多くの罪のない人々が犠牲となる悲惨な紛争が起こりました。
難民問題: これらの紛争から逃れるため、多くの人々が故郷を追われ、難民となって世界中に助けを求めています。
特徴: 特定の国家ではなく、思想や信条に基づいて、不特定多数の人々を無差別に攻撃するテロが、世界的な脅威となっています。
象徴的な出来事: 2001年9月11日にアメリカで起きた「アメリカ同時多発テロ事件」は、世界に大きな衝撃を与えました。
その後も、世界各地でテロ事件が頻発しており、国境を越えた対策が求められています。
グローバル化が進んだことで、世界全体としては豊かになりましたが、その富が一部の国や人々に集中し、貧富の差がますます広がるという問題が深刻化しています。
主に北半球に多い豊かな先進国(北)と、主に南半球に多い発展途上国(南)との間の経済的な格差を指す言葉です。
発展途上国の中には、貧困、飢餓、教育の不足、医療の不備といった多くの課題を抱えている国々があります。
発展途上国(南)の中でも、石油産出国や工業化に成功した国と、資源に恵まれず依然として貧しい国との間で、新たに格差が生まれています。
これは日本を含む先進国の中でも深刻な問題です。
バブル崩壊後の長期不況などを背景に、正規雇用の社員と、非正規雇用(パート、派遣社員など)の労働者との間の所得格差が広がりました。
経済的な理由で、子どもたちが十分な教育を受けられない「子どもの貧困」なども、大きな社会問題となっています。
| 課題の種類 | 具体的な内容 | 私たちとの関わり |
|---|---|---|
| 地球環境問題 | 地球温暖化、砂漠化、海洋ごみ | 省エネ、ごみの分別、エコ製品の利用など、日々の生活が地球全体に影響する。 |
| 地域紛争・テロ | 民族・宗教対立、内戦、難民、国際テロ | 海外のニュースに関心を持ち、平和の尊さを考え、難民支援などに協力する。 |
| 格差社会 | 南北問題、国内の所得格差、子どもの貧困 | フェアトレード製品の購入、ボランティア活動への参加など、不平等をなくすための行動が求められる。 |
これらの現代社会が抱える課題は、非常に複雑で、解決が難しいものばかりです。
しかし、これらは遠い国の話ではなく、インターネットや経済活動を通じて、私たちの生活と密接につながっています。
歴史を学ぶことは、これらの課題が「なぜ生まれたのか」という背景を理解し、未来に向けて私たちが何をすべきかを考えるための、大切な土台となるのです。