国際協力とは、世界が直面している様々な課題(貧困、紛争、環境問題、感染症など)を解決するために、国や、様々な団体、個人が、国境を越えて協力し合うことです。
● グローバル化した現代の課題:地球温暖化や感染症の拡大(パンデミック)といった問題は、もはや一つの国の努力だけでは解決できません。地球全体で足並みをそろえて取り組む必要があります。
● 相互依存関係:世界は貿易などを通じて深く結びついています(相互依存)。どこか一つの国で紛争や経済危機が起これば、それは世界全体に影響を及ぼします。世界の平和と安定は、私たち自身の平和と安定にもつながるのです。
● 人道的な観点:貧困や飢餓、災害などで苦しんでいる人々を助けることは、同じ地球に住む人間としての責任であるという考え方。
国際連合(United Nations)は、第二次世界大戦の反省から1945年に設立された、国際協力のための最も中心的な国際組織です。
国際連合の最も重要な役割です。
安全保障理事会(安保理)が中心となり、紛争地域にPKO(国連平和維持活動)部隊を派遣し、紛争の解決や平和の維持に努めています。
軍縮(軍備の縮小)や、核兵器の拡散防止などにも取り組んでいます。
国際連合は、平和の実現には、貧困や人権問題の解決が不可欠であると考えており、様々な専門機関を通じて、幅広い分野で活動しています。
| 専門機関の略称 | 正式名称 | 主な活動内容 |
|---|---|---|
| UNICEF (ユニセフ) |
国連児童基金 | 発展途上国の子どもたちの栄養改善、病気の予防、教育の機会の提供など、子どもの権利を守る活動。 |
| UNESCO (ユネスコ) |
国連教育科学文化機関 | 教育の普及、科学の振興、文化遺産(世界遺産など)の保護。 |
| WHO (ダブリューエイチオー) |
世界保健機関 | 感染症対策、医療制度の改善など、世界の人々の健康を守る活動。 |
| UNHCR (ユーエヌエイチシーアール) |
国連難民高等弁務官事務所 | 紛争などから逃れた難民の保護と支援。 |
21世紀に入り、国際社会は「このままでは地球も人類も立ち行かなくなる」という強い危機感を共有するようになりました。
そこで、2015年の国連サミットで、2030年までに達成すべき世界共通の目標として採択されたのが持続可能な開発目標(SDGs)です。
SDGsとは、Sustainable Development Goals の略。
貧しい国も豊かな国も、地球上のすべての人々が協力し、誰一人として置き去りにすることなく、より良い未来を築いていこうという考え方です。
SDGsは、17の大きな目標と、それらを達成するための169の具体的なターゲットで構成されています。
これらの目標は、互いに深く関連し合っています。
例:
【貧困・社会】: 1. 貧困をなくそう, 2. 飢餓をゼロに, 3. すべての人に健康と福祉を, 4. 質の高い教育をみんなに, 5. ジェンダー平等を実現しよう
【経済】: 8. 働きがいも経済成長も, 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
【環境】: 13. 気候変動に具体的な対策を, 14. 海の豊かさを守ろう, 15. 陸の豊かさも守ろう
SDGsは、国や政府だけが取り組むものではありません。
企業や、私たち一人ひとりの行動が、目標達成のために不可欠とされています。
● フェアトレード製品を選ぶ(目標1, 8, 12)
※フェアトレード:開発途上国で生産された原料や製品などを適正価格で継続して購入する貿易のあり方
● 食べ残しをしない(目標2, 12)
● 節電・節水を心がける(目標7, 13)
● 男女の役割分担など、身の回りの差別をなくす(目標5)
● ごみの分別やリサイクルを徹底する(目標12, 14, 15)
このように、国際協力は大きな話だけではなく、私たちの身近な生活の中にある課題と密接につながっているのです。
● 核不拡散条約 (NPT):
アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5か国は、核軍縮を進め、それ以外国は、核兵器の保有を禁止する条約。
● 非核三原則(日本):持たず、作らず、持ち込ませず
日本国憲法の三大原則の1つ。 (戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認)