現代社会の特色:情報化

 

 

1. 情報化とは?

一言でいうと、「社会の様々な場面で、『情報』がこれまで以上に重要な価値を持つようになり、その情報を手に入れたり、伝えたり、活用したりする技術(情報通信技術)が社会の基盤になったこと」です。

昔は、お金や土地、石油といった「モノ」や「資源」が社会を動かす中心でした。

しかし現代では、それらに加えて、正確で新しい「情報」が、経済や文化、政治を動かす上で決定的に重要な役割を果たしています。

この情報化社会の到来を決定づけたのが、コンピューター、そしてインターネットスマートフォンの普及です。

このインターネットや携帯電話の普及、情報技術の高度化により、様々な情報を手に入れられたり、個人が情報を発信できたりします。

 

2. 情報化が社会にもたらした変化(メリット)

インターネットやスマートフォンの普及は、私たちの暮らしを信じられないほど便利で豊かにしました。

 

① 情報の入手が「いつでも」「どこでも」「誰でも」可能に

かつては、新聞やテレビ、図書館など、限られた手段でしか手に入らなかった情報が、今ではスマートフォン一つあれば、世界中の情報を瞬時に検索できます。

これにより、学習や仕事の効率が飛躍的に向上しました。

 

② コミュニケーションのあり方が激変

電子メールや、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の登場により、遠く離れた友人や、世界中の人々と簡単・リアルタイムに、そして無料でコミュニケーションがとれるようになりました。

自分の考えや作品(写真、動画、文章など)を、世界中に向けて簡単に発信できるようになりました。

 

③ 新しいサービスの誕生と生活の利便性向上

電子商取引(Eコマース) :インターネット通販で、家にいながら世界中の商品を買えるようになりました。

電子マネー・キャッシュレス決済 :スマートフォンだけで、現金を使わずに買い物ができます。

オンライン学習・テレワーク :学校や会社に行かなくても、自宅で授業を受けたり、仕事をしたりすることが可能になりました。

 

④ 政治や社会参加の新しい形

国民が、SNSなどを通じて政治家や政府に直接意見を伝えたり、社会問題について議論したりする機会が増えました。

インターネットを通じて、署名活動やボランティア、寄付などを簡単に行えるようになりました。

 

3. 情報化がもたらした課題と危険性(デメリット)

一方で、情報化の急速な進展は、これまでになかった新しい問題や危険性も生み出しています。

 

① 情報の信頼性の問題

インターネット上には、正確な情報だけでなく、誤った情報や、意図的に作られた嘘の情報(フェイクニュース)もあふれています。

私たちは、その情報が本当に正しいのかどうかを、自分自身で見極める能力(情報リテラシー)が求められます。

 

② 個人情報とプライバシーの問題

インターネットを利用すると、名前や住所、購買履歴といった個人情報が、意図しない形で流出したり、悪用されたりする危険性があります。

SNSに投稿した写真一枚から、自分の居場所や個人情報が特定されてしまうこともあります。

 

③ 情報格差(デジタル・デバイド)

パソコンやスマートフォンを使いこなせる人と、そうでない人(高齢者など)との間に、得られる情報の量や質、利用できるサービスの面で格差が生まれています。

これにより、社会的な不利益や孤立が生じる可能性があります。

 

④ インターネット上の人権侵害

SNSなどでの誹謗中傷いじめが、深刻な社会問題となっています。

インターネットは匿名性が高いため、無責任な発言が拡散しやすく、相手の心を深く傷つけ、時には命に関わる事態にも発展します。

 

⑤ その他の課題

インターネット依存 :スマートフォンやゲーム、SNSなどを長時間使いすぎ、日常生活に支障をきたす問題。

著作権の侵害 :インターネット上の音楽や映像、文章などを、許可なくコピーしたり、公開したりする違法行為。

 

まとめ

情報化のメリット(光の側面)とデメリット(影の側面)の比較
観点 メリット(光の側面) デメリット(影の側面)
情報 ● いつでもどこでも情報が入手できる。 誤った情報嘘の情報が広まる。
情報リテラシーが必要。
生活 ● コミュニケーションが活発になる。
● 生活が便利になる(通販、キャッシュレスなど)。
個人情報の流出。
情報格差(デジタル・デバイド)。
社会 ● 新しい社会参加の形が生まれる。 ● インターネット上のいじめ誹謗中傷
インターネット依存

 

情報化社会は、私たちに大きな可能性と利便性をもたらしてくれました。

しかし、その一方で、使い方を間違えれば大きな危険も伴います。

私たちは、そのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットや危険性を正しく理解し、情報を正しく判断し、責任を持って活用する能力を身につけていくことが、現代社会を生きる上で不可欠となっているのです。

 

公民
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