一言でいうと、「社会の様々な場面で、『情報』がこれまで以上に重要な価値を持つようになり、その情報を手に入れたり、伝えたり、活用したりする技術(情報通信技術)が社会の基盤になったこと」です。
昔は、お金や土地、石油といった「モノ」や「資源」が社会を動かす中心でした。
しかし現代では、それらに加えて、正確で新しい「情報」が、経済や文化、政治を動かす上で決定的に重要な役割を果たしています。
この情報化社会の到来を決定づけたのが、コンピューター、そしてインターネットとスマートフォンの普及です。
このインターネットや携帯電話の普及、情報技術の高度化により、様々な情報を手に入れられたり、個人が情報を発信できたりします。
インターネットやスマートフォンの普及は、私たちの暮らしを信じられないほど便利で豊かにしました。
かつては、新聞やテレビ、図書館など、限られた手段でしか手に入らなかった情報が、今ではスマートフォン一つあれば、世界中の情報を瞬時に検索できます。
これにより、学習や仕事の効率が飛躍的に向上しました。
電子メールや、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の登場により、遠く離れた友人や、世界中の人々と簡単・リアルタイムに、そして無料でコミュニケーションがとれるようになりました。
自分の考えや作品(写真、動画、文章など)を、世界中に向けて簡単に発信できるようになりました。
● 電子商取引(Eコマース) :インターネット通販で、家にいながら世界中の商品を買えるようになりました。
● 電子マネー・キャッシュレス決済 :スマートフォンだけで、現金を使わずに買い物ができます。
● オンライン学習・テレワーク :学校や会社に行かなくても、自宅で授業を受けたり、仕事をしたりすることが可能になりました。
国民が、SNSなどを通じて政治家や政府に直接意見を伝えたり、社会問題について議論したりする機会が増えました。
インターネットを通じて、署名活動やボランティア、寄付などを簡単に行えるようになりました。
一方で、情報化の急速な進展は、これまでになかった新しい問題や危険性も生み出しています。
インターネット上には、正確な情報だけでなく、誤った情報や、意図的に作られた嘘の情報(フェイクニュース)もあふれています。
私たちは、その情報が本当に正しいのかどうかを、自分自身で見極める能力(情報リテラシー)が求められます。
インターネットを利用すると、名前や住所、購買履歴といった個人情報が、意図しない形で流出したり、悪用されたりする危険性があります。
SNSに投稿した写真一枚から、自分の居場所や個人情報が特定されてしまうこともあります。
パソコンやスマートフォンを使いこなせる人と、そうでない人(高齢者など)との間に、得られる情報の量や質、利用できるサービスの面で格差が生まれています。
これにより、社会的な不利益や孤立が生じる可能性があります。
SNSなどでの誹謗中傷やいじめが、深刻な社会問題となっています。
インターネットは匿名性が高いため、無責任な発言が拡散しやすく、相手の心を深く傷つけ、時には命に関わる事態にも発展します。
インターネット依存 :スマートフォンやゲーム、SNSなどを長時間使いすぎ、日常生活に支障をきたす問題。
著作権の侵害 :インターネット上の音楽や映像、文章などを、許可なくコピーしたり、公開したりする違法行為。
| 観点 | メリット(光の側面) | デメリット(影の側面) |
|---|---|---|
| 情報 | ● いつでもどこでも情報が入手できる。 | ● 誤った情報や嘘の情報が広まる。 ● 情報リテラシーが必要。 |
| 生活 | ● コミュニケーションが活発になる。 ● 生活が便利になる(通販、キャッシュレスなど)。 |
● 個人情報の流出。 ● 情報格差(デジタル・デバイド)。 |
| 社会 | ● 新しい社会参加の形が生まれる。 | ● インターネット上のいじめや誹謗中傷。 ● インターネット依存。 |
情報化社会は、私たちに大きな可能性と利便性をもたらしてくれました。
しかし、その一方で、使い方を間違えれば大きな危険も伴います。
私たちは、そのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットや危険性を正しく理解し、情報を正しく判断し、責任を持って活用する能力を身につけていくことが、現代社会を生きる上で不可欠となっているのです。