現代社会の特色:グローバル化

 

 

1. グローバル化とは?

一言でいうと、「世界がひとつの村のようになって、国と国との間の壁(国境)がどんどん低くなっている状態」のことです。

具体的には、

ヒト(人)モノ(物)カネ(お金)情報

が、国境を越えて、地球規模(グローバル)で、かつてないほど速く、大量に、そして簡単に行き来するようになり、世界中の国々が経済的・文化的に深く結びついている状態を指します。

 

2. なぜグローバル化が進んだのか?(2つの大きな理由)

グローバル化がこれほどまでに急速に進んだのには、主に2つの大きな理由があります。

 

①交通・通信技術の飛躍的な発達

交通の発達 :ジェット旅客機や巨大なコンテナ船などが発達したことで、ヒトモノを、 より速くより安くより大量に世界中に運べるようになりました。

通信技術の発達(IT革命)インターネットスマートフォンの普及は決定的でした。

これにより、カネ(金融取引)や情報を、瞬時に、ほぼコストゼロで世界中とやり取りできるようになりました。

 

②冷戦の終結(1989年)

● アメリカとソ連の対立(冷戦)が終わったことで、社会主義だった国々(ソ連や東ヨーロッパの国々)が、資本主義の経済ルールに参加するようになりました。

これにより、地球全体がひとつの大きなマーケット(市場)となり、経済的な結びつきが一気に強まりました。

 

3. グローバル化の具体例(私たちの生活との関わり)

私たちは、日常生活のあらゆる場面でグローバル化の影響を受けています。

【経済的なつながり】

 

● 多国籍企業の活躍

多くの企業が、国境を越えて活動しています。

例えば、日本の自動車メーカー(トヨタなど)は、世界中に工場を持ち、世界中で車を販売しています。

私たちの使っているスマートフォンは、アメリカで設計され、日本の部品を使い、韓国のディスプレイを搭載し、中国の工場で組み立てられている、といったことが当たり前になっています。

 

● 輸入品の増加

スーパーに行けば、ブラジル産のコーヒー、フィリピン産のバナナ、アメリカ産の牛肉など、世界中の食料品が並んでいます。

私たちが着ている服の多くは、中国やベトナムなど、人件費の安い国で作られています。

 

● 外国人との共生

日本で働く外国人労働者や、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)が増え、コンビニや飲食店、工場などで一緒に働くことが普通になりました。

 

【文化的なつながり】

 

● 海外文化の浸透

マクドナルドやスターバックスといった海外のチェーン店が、日本の街の風景に溶け込んでいます。

私たちは、ハリウッド映画を観たり、洋楽を聴いたり、海外のスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)を楽しんだりします。

 

● 日本文化の世界への発信

逆に、日本のアニメ(『ポケモン』など)や漫画、ゲーム(任天堂など)、そして寿司やラーメンといった和食は、世界中で大人気です。

日本語の「kawaii(カワイイ)」が、海外でそのまま使われることもあります。

 

4. グローバル化の光と影(メリットと課題)

グローバル化は、私たちの生活を豊かにした一方で、多くの新しい課題も生み出しています。

グローバル化の光(メリット)と影(デメリット・課題)の比較
側面 光(メリット) 影(デメリット・課題)
【経済】 ● より安い製品を手に入れられる。
● 企業の活動範囲が広がり、経済が成長する。
● 海外との競争で、国内の産業(農業など)が衰退する恐れがある。
● 国内の工場が海外に移転し、雇用が失われる(産業の空洞化)。
【文化】 ● 世界中の多様な文化に触れることができる。
● 異文化理解が進む。
● 強い国の文化が広まり、各国の固有の文化が失われる恐れがある。
● 文化や価値観の違いから、対立が生まれることもある。
【社会】 ● 国際的な協力が進みやすくなる。 貧富の差の拡大(格差社会)。豊かな国はより豊かになり、貧しい国との差が広がる。
地球環境問題感染症(パンデミック)など、一つの国では解決できない地球規模の課題が深刻化する。
テロなどの脅威が、国境を越えて広がりやすくなる。

 

このように、グローバル化は現代社会を特徴づける大きな流れであり、私たちはそのメリットを活かしつつ、同時に生み出される様々な課題に、国境を越えて協力しながら取り組んでいく必要があるのです。

 

まとめ

 商品や人、情報、文化などが、国境を超えて自由に移動。

 地球規模で、流通や情報のやりとりが行われる。

 ● 自由貿易 : 関税をかけない自由な貿易 ⇔ 保護貿易

 ● WTO : 自由貿易促進を主たる目的として創設された国際機関

 

WTO(世界貿易機関 / World Trade Organization):(本部:スイスのジュネーブ)

NPO(非営利団体 / Nonprofit Organization):
  非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体。

 

公民
現代社会の特色:少子高齢化 現代社会の特色:情報化 現代社会の特色:グローバル化 文化と私たち:日本の文化 文化と私たち:宗教と文化 文化と私たち:多文化共生 文化と私たち:家族 文化と私たち:社会生活 人権の尊重:人権思想の発達 人権の尊重:基本的人権の尊重 人権の尊重:日本国憲法 人権の尊重:国民の権利 人権の尊重:国民の義務 政治のしくみ:国会の役割 政治のしくみ:内閣の役割 政治のしくみ:裁判所の役割 政治のしくみ:三権分立 国民の政治参加:選挙制度 国民の政治参加:政党と世論 国民の政治参加:地方自治と住民 消費生活と市場経済:家計 消費生活と市場経済:流通と価格 消費生活と市場経済:生産と企業 消費生活と市場経済:労働者の権利 金融のはたらき:日本銀行の役割 金融のはたらき:銀行の役割 金融のはたらき:直接金融と間接金融 政府の役割と国民生活:財政 政府の役割と国民生活:租税 政府の役割と財政:社会保障制度 政府の役割と財政:景気変動 現代的な課題:生活環境 現代的な課題:地球環境 国際社会と国際経済:国民所得 国際社会と国際経済:貿易と為替相場 国際社会と国際経済:国家と国際連合 国際社会と国際経済:国際協力と世界平和