一言でいうと、「世界がひとつの村のようになって、国と国との間の壁(国境)がどんどん低くなっている状態」のことです。
具体的には、
「ヒト(人)、モノ(物)、カネ(お金)、情報」
が、国境を越えて、地球規模(グローバル)で、かつてないほど速く、大量に、そして簡単に行き来するようになり、世界中の国々が経済的・文化的に深く結びついている状態を指します。
グローバル化がこれほどまでに急速に進んだのには、主に2つの大きな理由があります。
● 交通の発達 :ジェット旅客機や巨大なコンテナ船などが発達したことで、ヒトやモノを、 より速く、より安く、より大量に世界中に運べるようになりました。
● 通信技術の発達(IT革命) :インターネットとスマートフォンの普及は決定的でした。
これにより、カネ(金融取引)や情報を、瞬時に、ほぼコストゼロで世界中とやり取りできるようになりました。
● アメリカとソ連の対立(冷戦)が終わったことで、社会主義だった国々(ソ連や東ヨーロッパの国々)が、資本主義の経済ルールに参加するようになりました。
これにより、地球全体がひとつの大きなマーケット(市場)となり、経済的な結びつきが一気に強まりました。
私たちは、日常生活のあらゆる場面でグローバル化の影響を受けています。
多くの企業が、国境を越えて活動しています。
例えば、日本の自動車メーカー(トヨタなど)は、世界中に工場を持ち、世界中で車を販売しています。
私たちの使っているスマートフォンは、アメリカで設計され、日本の部品を使い、韓国のディスプレイを搭載し、中国の工場で組み立てられている、といったことが当たり前になっています。
スーパーに行けば、ブラジル産のコーヒー、フィリピン産のバナナ、アメリカ産の牛肉など、世界中の食料品が並んでいます。
私たちが着ている服の多くは、中国やベトナムなど、人件費の安い国で作られています。
日本で働く外国人労働者や、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)が増え、コンビニや飲食店、工場などで一緒に働くことが普通になりました。
マクドナルドやスターバックスといった海外のチェーン店が、日本の街の風景に溶け込んでいます。
私たちは、ハリウッド映画を観たり、洋楽を聴いたり、海外のスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)を楽しんだりします。
逆に、日本のアニメ(『ポケモン』など)や漫画、ゲーム(任天堂など)、そして寿司やラーメンといった和食は、世界中で大人気です。
日本語の「kawaii(カワイイ)」が、海外でそのまま使われることもあります。
グローバル化は、私たちの生活を豊かにした一方で、多くの新しい課題も生み出しています。
| 側面 | 光(メリット) | 影(デメリット・課題) |
|---|---|---|
| 【経済】 | ● より安い製品を手に入れられる。 ● 企業の活動範囲が広がり、経済が成長する。 |
● 海外との競争で、国内の産業(農業など)が衰退する恐れがある。 ● 国内の工場が海外に移転し、雇用が失われる(産業の空洞化)。 |
| 【文化】 | ● 世界中の多様な文化に触れることができる。 ● 異文化理解が進む。 |
● 強い国の文化が広まり、各国の固有の文化が失われる恐れがある。 ● 文化や価値観の違いから、対立が生まれることもある。 |
| 【社会】 | ● 国際的な協力が進みやすくなる。 | ● 貧富の差の拡大(格差社会)。豊かな国はより豊かになり、貧しい国との差が広がる。 ● 地球環境問題や感染症(パンデミック)など、一つの国では解決できない地球規模の課題が深刻化する。 ● テロなどの脅威が、国境を越えて広がりやすくなる。 |
このように、グローバル化は現代社会を特徴づける大きな流れであり、私たちはそのメリットを活かしつつ、同時に生み出される様々な課題に、国境を越えて協力しながら取り組んでいく必要があるのです。
商品や人、情報、文化などが、国境を超えて自由に移動。
地球規模で、流通や情報のやりとりが行われる。
● 自由貿易 : 関税をかけない自由な貿易 ⇔ 保護貿易
● WTO : 自由貿易促進を主たる目的として創設された国際機関
WTO(世界貿易機関 / World Trade Organization):(本部:スイスのジュネーブ)
NPO(非営利団体 / Nonprofit Organization):
非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体。