一言でいうと、「お金を必要としている人と、お金に余裕がある人との間を仲介する(結びつける)機関」です。
銀行は、単にお金を預かってくれる金庫のような存在ではありません。
預かったお金を、それを必要としている人や企業に貸し出すことで、世の中のお金の流れをスムーズにし、経済全体を活発にするという、非常に重要な役割を担っています。
私たち個人(家計)や、企業から、お金を預金として預かる仕事です。
銀行は、ただお金を預かるだけでなく、そのお礼として、預金者に対して「利子(利息)」を支払います。
● 普通預金:いつでも自由にお金を引き出したり、預け入れたりできる、最も一般的な預金。
● 定期預金:決まった期間(1年、3年など)、原則として引き出さないことを約束する預金。その代わり、普通預金よりも高い利子がもらえます。
● 安全:自宅に大金を置いておくよりも、安全に保管できます。
● 便利:公共料金の支払いや給料の受け取りなどが、口座を通じて自動的に行なえます。
● 増える:わずかですが、利子がついてお金が増えます。
預金として集めたお金を、資金を必要としている個人や企業に貸し出す仕事です。
これを融資(ゆうし)ともいいます。
銀行は、お金を貸す代わりに、借りた人から利子(利息)を受け取ります。
個人(家計)へ
● 住宅ローン:家を建てる、または買うための資金。
● 自動車ローン:自動車を買うための資金。
● 教育ローン:大学の入学金や授業料などのための資金。
企業へ
● 設備資金:新しい工場を建てたり、機械を導入したりするための資金。
● 運転資金:商品の仕入れや、従業員の給料の支払いなど、日々の事業を運営していくための資金。
これが銀行の主な利益の源だからです。
銀行の利益の基本は、預金と貸し出しの「利子の差額」です。
銀行は、貸し出しの際に受け取る貸出金利を、預金者に支払う預金金利よりも高く設定しています。
この金利の差から生まれる利益を「利ざや」といいます。
【例】
①銀行が、Aさんから年利0.1%で100万円を預かる。
→ 銀行がAさんに支払う利子は、年間1,000円。
②銀行が、その100万円をB社に年利2.0%で貸し出す。
→ 銀行がB社から受け取る利子は、年間20,000円。
③銀行の利益(利ざや): 20,000円 - 1,000円 = 19,000円
この利ざやが、銀行が活動していくための主な収入源となるのです。
銀行は、この預金と貸し出しを繰り返すことで、世の中全体のお金の量(通貨量)を増やすという、不思議な力を持っています。
これを信用創造といいます。
【例】
①Aさんが銀行に100万円を預金します。
②銀行は、支払いのために一部(例:10万円)を残し、残りの90万円をB社に貸し出します。
③B社は、その90万円でC社から機械を買い、C社はその代金90万円を別の銀行に預金します。
④その別の銀行も、一部を残して、残りをDさんに貸し出します…
この連鎖の結果、もともとAさんが持っていた現金100万円は、Aさんの預金100万円と、C社の預金90万円…というように、世の中全体のお金の量が、最初の現金以上に増えていくのです。
この信用創造の働きによって、経済活動がより活発になります。
このように、銀行は単なるお金の仲介役にとどまらず、社会の経済を血液のように循環させ、さらにはお金そのものを生み出すという、非常に重要な役割を担っているのです。