世界の人々

 

 

1. 世界の宗教

宗教は、人々の価値観や生活習慣、文化(食事、服装、建築など)に大きな影響を与えています。

世界には様々な宗教がありますが、信者の数が特に多い「三大宗教」が重要です。

世界の三大宗教
宗教名 発祥の地 主な信仰対象 聖典 信者数 主に信仰されている地域 生活・文化との関わり
キリスト教 パレスチナ地方 イエス・キリスト 聖書 約24億人(世界最大) ヨーロッパ、
南北アメリカ、
オセアニア

など
教会が信仰の中心
● 日曜日に礼拝を行う
クリスマスやイースターを祝う
イスラム教 アラビア半島(メッカ) アッラー(唯一神) コーラン 約19億人 北アフリカ、
西アジア、
中央アジア、
東南アジア

(インドネシアなど)
モスクが礼拝の場
豚肉を食べず、お酒を飲まない
● 1日に5回、聖地メッカの方角を向いて祈る
ラマダン(断食月)がある
仏教 インド 釈迦(開祖) 経典 約5億人 東アジア、
東南アジア

(日本、中国、タイなど)
寺院が信仰の中心
● 殺生を禁じる教えから、肉食を避ける人もいる
● 多くの宗派に分かれている

 

その他の主な宗教

ヒンドゥー教:主にインドで信仰されています。牛を神聖な動物とします。

ユダヤ教:キリスト教やイスラム教に影響を与えた宗教で、イスラエルやアメリカなどに信者がいます。

神道日本古来の宗教で、あらゆる自然物や現象に神が宿ると考える多神教が特徴です。

 

2. 世界の言語

言語は、人々がコミュニケーションをとるための最も重要な手段であり、文化そのものでもあります。

 

話者数が多い言語

世界には7,000以上の言語があると言われています。

その中で特に話す人が多いのは以下の言語です。

英語:約15億人(母語話者+第二言語話者)

中国語:約14億人

ヒンディー語:約6億人

スペイン語:約5.5億人

フランス語:約3億人

日本語:約1.3億人

 

公用語と国際語

公用語:国が公式の言語として定めているもので、一つの国で複数の公用語が使われることもあります(例:カナダでは英語とフランス語)。

国際語(世界の共通語):英語は、最も多くの国や地域で学ばれており、国際的な会議やビジネス、インターネットなどで共通語として広く使われています。国際連合(国連)の公用語の一つでもあります。

 

主な言語の分布

言語の広がりは、歴史(特にヨーロッパの植民地政策)と深く関係しています。

主な言語の分布一覧
言語 主に使われている地域
英語 イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、フィリピン、など
スペイン語 スペイン、ラテンアメリカ(ブラジルを除く中南米のほとんどの国)、など
フランス語 フランス、カナダ(ケベック州など)、アフリカの一部、など
アラビア語 西アジア、北アフリカの国々(イスラム教の広がりと関係が深い)、など
ポルトガル語 ポルトガル、ブラジル、など
日本語 日本、パラオ共和国、台湾、など

 

3. 世界の民族

民族とは、同じ言語、宗教、文化、歴史的な運命などを共有し、仲間意識を持つ人々の集団のことです。

 

多民族国家

世界には、一つの国の中に多くの民族が暮らす「多民族国家」がたくさんあります。

アメリカ合衆国:「人種のるつぼ」や「人種のサラダボウル」と呼ばれるように、ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系、ヒスパニック(ラテンアメリカ系)など、様々な民族で構成されています。

インド:非常に多くの民族と言語が存在します。

中国:人口の9割以上を占める漢民族のほか、55の少数民族が暮らしています。

一方で、日本の人口のほとんどが日本人大和民族)であるように、国民の大部分を一つの民族が占める国もあります。

 

民族と紛争

残念ながら、民族の違いによる対立が、紛争や内戦の原因となることもあります。

宗教や資源、領土の問題と結びついて、事態が複雑化することも少なくありません。

 

 

世界の多様性を理解するためには、国という単位だけでなく、その背景にある宗教、言語、民族といった文化の違いを知ることがとても大切です。

これらの要素は互いに深く結びつき、その地域の特色を作り出しているのです。