世界の地形

 

 

なぜ地震や火山が特定の場所に集中するの?

地球の表面は、「プレート」と呼ばれる十数枚の巨大な岩の板でパズルのように覆われています。

このプレートは非常にゆっくりとですが、それぞれ異なる方向に動いています。

地震や火山の噴火は、このプレートとプレートの境界部分で、プレート同士がぶつかったり、沈み込んだり、すれ違ったりする際に、その衝撃やエネルギーによって引き起こされます。

このように、プレートの境界に位置し、地震や火山活動が活発な地域のことを「変動帯(へんどうたい)」と呼びます。

世界の地震や火山のほとんどは、この変動帯に集中して発生しています。

 

世界の2大変動帯

世界の変動帯は、帯状に分布しており、特に重要なのが次の2つです。

 

1. 環太平洋造山帯(かんたいへいようぞうざんたい)

その名の通り、太平洋をぐるりと取り囲むように分布する、世界最大の変動帯です。

英語では「リング・オブ・ファイアー(炎の輪)」とも呼ばれます。

分布

● 日本列島、千島列島、フィリピン、インドネシア、ニュージーランド

● 南アメリカ大陸のアンデス山脈

● 北アメリカ大陸のロッキー山脈や西海岸

特徴

● 世界の地震の約9割、世界の活火山の約8割がこの地域に集中しています。

● 高く険しい山脈が連なっています。

● 海のプレートが大陸のプレートの下に沈み込む場所が多く、日本海溝のような深い海の溝(海溝)が形成されています。

● 私たちが暮らす日本は、この環太平洋造山帯のど真ん中に位置しているため、世界有数の地震・火山国となっています。

 

2. アルプス・ヒマラヤ造山帯

ユーラシア大陸の南部を、東西に横断するように伸びる変動帯です。

分布

● ヨーロッパのアルプス山脈から、トルコ、イラン

● 「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈を通り、インドネシアへ

特徴

● 大陸プレート同士がぶつかり合ってできた場所で、非常に高く、険しい山脈が連なっています。

● 環太平洋造山帯ほどではありませんが、こちらも地震が頻繁に発生します。

(例:トルコ地震など)

 

変動帯と人々の暮らし

変動帯に暮らす人々は、自然の大きな力と共存しています。

災害(リスク)

地震や津波、火山の噴火といった自然災害が常に発生する危険性があります。

そのため、日本では建物の耐震基準を厳しくしたり、防災訓練を行ったりして、災害に備えています。

恵み

一方で、変動帯は私たちに多くの恵みももたらしてくれます。

温泉:火山活動のおかげで、日本は世界有数の温泉大国です。

地熱発電:火山の地下にある熱を利用して電気を作ることができます。これは環境にやさしいクリーンなエネルギーとして注目されています。

美しい景観:富士山をはじめとする火山が作り出す風景は、観光資源となっています。

鉱産資源:金属などの鉱物資源が豊富な場所もあります。

 

【補足】変動帯ではない地域「安定陸塊」

変動帯の反対に、プレートの中央部分に位置し、何億年もの間、大きな地殻変動がほとんど起きていない安定した地域を「安定陸塊(あんていりくかい)」または「安定大陸」と呼びます。

特徴:

古くてなだらかな地形が多く、地震や火山はほとんどありません。

分布:

アフリカ大陸、オーストラリア大陸、ロシアのウラル山脈より西側、カナダ東部など。

 

 

このように、地球の地形は「動いている場所(変動帯)」と「安定した場所(安定陸塊)」に大きく分けられることを理解するのが、世界の地形を学ぶ上でとても重要です。