日本の地形の最大の特徴は、「国土の約4分の3が山地・丘陵地である」ということです。
日本列島は、地球の表面を覆う十数枚の硬い岩盤「プレート」が4枚もぶつかり合う、世界でも珍しい場所に位置しています。
このプレート同士が押し合う力によって、大地が盛り上がって険しい山脈が作られました。
日本が環太平洋造山帯の一部である、というのはこのことを指します。
日本アルプス(飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈)のような、標高3,000m級の山々が連なっているのはこのためです。
山が多いため、広大な平野は少なく、主に川が山から土砂を運んで作った「沖積平野(ちゅうせきへいや)」が川沿いや海沿いに広がっています。
関東平野(日本最大)、濃尾平野、大阪平野といった平野部には、人口や産業が集中し、日本の中心地となっています。
日本は島国であるため、海岸線の長さが非常に長く、場所によって様々な姿を見せます。
● リアス海岸:ギザギザと入り組んだ海岸線が特徴。三陸海岸(東北地方)などが有名です。湾内は波が穏やかなため、漁港や魚の養殖(カキなど)に適しています。
● 砂浜海岸:なだらかな砂浜が長く続く海岸。九十九里浜(千葉県)などが代表例です。
日本の気候は、大部分が温帯に属し、四季の変化が非常にはっきりしていることが最大の特徴です。
この気候は、いくつかの重要な要素によって形作られています。
春・夏・秋・冬の移り変わりが明瞭で、それぞれの季節に特徴的な気候が見られます。
6月頃から7月にかけて、冷たいオホーツク海気団と暖かい小笠原気団がぶつかってできる「梅雨前線(ばいうぜんせん)」が日本列島の上空に停滞します。
この影響で、雨が多く、湿度が高い日が続きます。
米作りなどの農業には欠かせない恵みの雨ですが、時に集中豪雨を引き起こし、災害の原因にもなります。
夏から秋にかけて、日本の南の海上で発生した熱帯低気圧が発達して台風となり、日本に接近・上陸します。
大雨や強風をもたらし、洪水や土砂災害、高潮などの大きな被害を引き起こすことがあります。
日本の気候を語る上で最も重要なのが、季節によって吹く方向が変わる季節風(モンスーン)です。
夏:太平洋側から、暖かく湿った南東の風が吹きます。
➔ 日本の太平洋側を中心に、蒸し暑く、雨が多い夏になります。
冬:シベリア大陸から、冷たく乾いた北西の風が吹きます。
➔ この風が日本海を渡る際に水分をたっぷり含み、日本の背骨にあたる山脈にぶつかって雪雲を作ります。
➔ 日本海側では大雪が降り、山を越えた太平洋側では乾燥した晴天が続きます。
これまで見てきた地形や気候の特徴は、そのまま日本が自然災害の多い国である理由につながっています。
原因: プレートがぶつかり合う場所に位置するため、世界でも有数の地震多発国です。
海底で大きな地震が起こると、津波が発生し、沿岸部に壊滅的な被害をもたらすことがあります。
原因: プレートの動きが活発なため、多くの活火山が存在します。
噴火が起こると、噴石や火砕流、火山灰などによる被害が発生します。
原因: 梅雨や台風によって、短時間に大量の雨(集中豪雨)が降ることが多いです。
日本の川は、山から海までの距離が短く、流れが急なため、大雨が降るとすぐに水位が上がり、洪水が起こりやすいです。
山がちな国土のため、大雨によって地盤が緩み、土砂崩れやがけ崩れも頻繁に発生します。
原因: 冬の季節風の影響で、日本海側の地域では世界的に見ても非常に多くの雪が降ります。
大雪は、交通の麻痺や、雪下ろし中の事故、建物の倒壊などの被害をもたらします。
このように、日本では様々な自然災害が起こるため、日頃からハザードマップを確認したり、避難訓練を行ったりと、「防災」への意識が非常に重要になります。