インドは近年、特にIT(情報技術)産業とソフトウェア開発で驚異的な経済成長を遂げています。
インドが「IT大国」と呼ばれるようになったのには、主に3つの理由があります。
● 数学・理数教育が盛ん:インドでは、古くから数学や科学の教育に力を入れています。
「ゼロの概念」が生まれたのもインドです。
これにより、論理的な思考が得意な技術者が多く育っています。
● 英語が話せる:インドはかつてイギリスの植民地だった歴史から、英語が準公用語として広く使われています。
そのため、アメリカやヨーロッパの企業とスムーズに仕事ができます。
インドとアメリカ(IT産業の中心地であるシリコンバレー)には、約12時間の時差があります。
この時差を利用して、アメリカの企業が業務を終える夜に、インドの技術者がその仕事を引き継いで開発を進め、朝までに完成させるという「24時間リレー体制」が可能です。
インド政府が、IT技術者の育成や、通信インフラの整備を国策として強力に進めたことも大きな要因です。
インド南部の都市「バンガロール」は、世界的なIT企業が集まる一大拠点となっており、「インドのシリコンバレー」と呼ばれています。
南アジアは、世界的な宗教がいくつも生まれた「宗教の発祥地」であり、今も人々の暮らしに宗教が深く根付いています。
インド国民の約8割が信仰する、南アジアで最も信者の多い宗教です。
● 多神教で、様々な神様が信仰されています。
● ガンジス川を聖なる川としてあがめ、沐浴(もくよく)をする習慣があります。
● 牛を神聖な動物として大切にし、牛肉を食べません。
そのため、インドのマクドナルドには牛肉のハンバーガーがありません。
● かつて存在した「カースト制度」という身分制度の影響が、職業や結婚など、今も人々の生活の中に根強く残っているという側面もあります。
パキスタンとバングラデシュは、国民のほとんどがイスラム教徒(ムスリム)の国です。
インド国内にも1億人以上のイスラム教徒が暮らしており、世界有数のイスラム教徒人口を抱えています。
歴史的背景:イギリスからの独立時(1947年)、宗教の違い(ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立)が大きな原因となり、インドとパキスタンが分離独立したという歴史があります。
インドで生まれた宗教ですが、現在のインドでは信者は少数派です。
主にスリランカやブータンで広く信仰されています。
● 人口:インドは2023年に中国を抜き、世界で最も人口の多い国となりました。
若い世代の人口が多く(人口ボーナス)、これが経済成長を支える力になっています。
● 農業:モンスーンの雨季を利用した稲作と、乾季を利用した小麦栽培が盛んです。
1960年代に農業技術の改良(「緑の革命」)が進み、食料の生産量が大きく増加しました。
このように、南アジア、特にインドは、最先端のIT産業で世界をリードする一方で、古くからの宗教や文化が人々の生活に深く根付いている、非常に多様でダイナミックな地域なのです。