緯度と経度と時差

 

 

1. 緯度と経度:地球上の住所

地球上の場所を正確に示すために使われるのが「緯度(いど)」と「経度(けいど)」です。

スマートフォンの地図アプリなどにも使われている、世界共通の住所のようなものです。

 

緯度(いど):地球の「横」の位置

緯度は、地球上の南北(縦)の位置を表すものです。

● 基準は赤道

地球の真ん中を通る横の線を赤道(せきどう)といい、ここを緯度0度とします。

● 北緯と南緯

赤道より北側を北緯(ほくい)、南側を南緯(なんい)と呼びます。

それぞれ0度から90度まであり、北極点が北緯90度、南極点が南緯90度になります。

● 緯線(いせん)

同じ緯度の地点を結んだ横の線のことを緯線といいます。

● 緯度と気候の関係

赤道に近い低緯度(緯度が低い)の地域は太陽の光が強く当たるため暖かく、北極や南極に近い高緯度(緯度が高い)の地域は寒くなります。

 

経度(けいど):地球の「縦」の位置

経度は、地球上の東西(横)の位置を表すものです。

● 基準は本初子午線

イギリスのロンドンにある旧グリニッジ天文台を通る縦の線を本初子午線(ほんしょしごせん)といい、ここを経度0度とします。

● 東経と西経

本初子午線より東側を東経(とうけい)、西側を西経(せいけい)と呼びます。

それぞれ0度から180度まであります。

● 経線(けいせん)

同じ経度の地点を結んだ縦の線のことを経線といいます。

ちなみに、日本の大部分は、おおよそ北緯30度~45度、東経125度~140度の範囲に位置しています。

 

2. 時差のしくみ:経度と時間の関係

世界各地で時刻が違うのは、地球が自転しているためです。

この時刻の差を時差といい、経度と深い関係があります。

なぜ時差が生まれるの?

地球は24時間かけて1周(360度)自転しています。

このことから、360度 ÷ 24時間 = 15度 となり、経度が15度違う1時間の時差が生まれることがわかります。

太陽は東から昇るので、東経へ進むほど時刻は早くなります。

 

● 標準時子午線

世界の国々は、それぞれ時刻の基準となる経線を決めています。

これを標準時子午線(ひょうじゅんじしごせん)といいます。

日本の標準時子午線は、兵庫県明石市を通る東経135度の経線です。

 

● 時差の計算方法

時差は、2つの地点の経度の差を使って計算します。

①2地点の経度の差を求める

両方が東経どうし、または西経どうしの場合はひき算をします。

一方が東経、もう一方が西経の場合はたし算をします。

②経度の差を15でわる

①で求めた経度の差を15でわると、2地点の時差(時間)がわかります。

時差計算における経度の差の求め方
地点の組み合わせ 計算方法
同じ方向(東経同士、または西経同士) 大きな数値から小さな数値をひき算する
異なる方向(東経と西経) 2つの数値をたし算する

上記で求めた経度の差を15でわると、2地点の時差(時間)がわかります。

 

例:日本とロンドンの時差

日本(明石市)は東経135度、ロンドンは経度0度です。
経度の差は「135 - 0 = 135度」となります。
これを15でわると「135 ÷ 15 = 9時間」となり、日本はロンドンより9時間時刻が進んでいることになります。

日本(明石市):東経135度

ロンドン:経度0度

経度の差:135度 - 0度 = 135度

時差:135度 ÷ 15度 = 9時間

 

● 日付変更線

本初子午線(経度0度)のちょうど地球の反対側には経度180度の線があります。

この経線にほぼ沿って引かれているのが日付変更線(ひづけへんこうせん)です。

この線を東から西へまたぐと日付を1日進め、西から東へまたぐと1日戻します。

日付変更線は、国や島々を避けるように、まっすぐではなく折れ曲がっているのが特徴です。

 

 

覚え方

毛ど・イーど

 

経度=毛

毛は、まっすぐに伸びるから

緯度=イー

口をに開いて「イー」と言うから