惑星

 

 

不思議な動きをする「惑星」の正体!

星の観察を続けると、不思議な動きをする星がいくつかあります。

これらの星は、なぜこのような不思議な動きをするのか。

ここでは、「惑星の見え方」と、特に興味深い現象である「逆行」について詳しく見ていきましょう。

 

1. 惑星の見え方:内惑星と外惑星

惑星は、恒星(太陽)の周りを公転する天体です。

私たちがいる地球も惑星の一つで、太陽系の惑星は太陽の光を反射して輝いています。

地球から見える惑星は、その公転軌道が地球の内側にあるか外側にあるかによって、見え方が大きく異なります。

内惑星(水星・金星)

地球よりも内側を公転している水星と金星を「内惑星」と呼びます。

見える時間帯:内惑星は常に太陽の近くに見えるため、真夜中の空で観察することはできません。日の出前の東の空に見える「明けの明星」か、日没後の西の空に見える「よいの明星」として観測できます。

満ち欠けと大きさの変化:特に金星は、地球との位置関係によって、月のように満ち欠けして見えます。また、地球との距離も大きく変わるため、見かけの大きさも変化します。

地球から最も遠い位置にあるときは、満月に近い形で見え、大きさは小さく見えます。

地球に近づくにつれて、欠けた形になり、見かけの大きさは大きくなります。

外惑星(火星・木星・土星など)

地球よりも外側を公転している火星、木星、土星などを「外惑星」と呼びます。

見える時間帯:外惑星は、太陽と反対の方向に位置することができるため、真夜中に南の空で観察することができます。

満ち欠け:地球から見て、外惑星は常に太陽に照らされた面を向けているため、月のような大きな満ち欠けはほとんど見られません。望遠鏡で見ても、ほぼ満月に近い形で観測されます。

 

2. 惑星の不思議な動き「逆行」

夜空の星座を背景に惑星を観察し続けると、ほとんどの期間は星座の間を西から東へ移動していくように見えます。

これを「順行」といいます。

しかし、時々、惑星がその動きを止め、東から西へと逆戻りするように見えることがあります。

この見かけの動きを「逆行」と呼びます。

なぜ逆行は起こるのか?

惑星の逆行は、実際に惑星が宇宙空間で逆向きに動いているわけではありません。

これは、地球と他の惑星の公転速度の違いによって起こる見かけ上の現象です。

公転速度の違い:太陽系の惑星は、太陽に近い惑星ほど速く公転しています。つまり、地球は火星や木星といった外惑星よりも速く太陽の周りを回っています。

追い越すときに見える現象:たとえるなら、高速道路で遅い車を速い車が追い越す状況に似ています。追い越す瞬間、隣の車がまるで後ろに下がっていくように見えます。

これと同じように、公転軌道上で地球が外惑星(例えば火星)を追い越すときに、地球から火星を見ると、背景の星座に対して一時的に逆向きに動いているように見えるのです。

 

この逆行という現象は、昔の天文学者たちを大いに悩ませました。「惑星」という言葉は、この「惑うような動き」から「惑う星」という意味で名付けられたのです。

このように、惑星の見え方や動きを理解することで、私たちがいる地球も太陽系の仲間として常に動き続けているということを実感することができます。