植物の観察

 

 

身近な植物の分類をマスターしよう!

私たちの周りには、たくさんの種類の植物が生きています。

中学校の理科では、これらの植物を「体のつくり」や「増え方」などの特徴をもとに、仲間分けする方法を学びます。

ここでは、その基本的な分類について、わかりやすく解説します。

 

大きな分類:種子で増えるか?胞子で増えるか?

まず、植物は子孫の増やし方によって、大きく2つのグループに分けられます。

種子植物(しゅししょくぶつ): 種子をつくって仲間を増やす植物です。

私たちが普段目にする多くの植物がこの仲間です。

種子をつくらない植物: 種子の代わりに「胞子(ほうし)」というもので仲間を増やします。

この仲間には「シダ植物」と「コケ植物」があります。

 

種子をつくらない植物:シダ植物とコケ植物

どちらも胞子で増える仲間ですが、体のつくりに大きな違いがあります。

シダ植物

イヌワラビやゼンマイ、スギナなどがこの仲間です。

体のつくり: 根・茎・葉の区別がはっきりとあります。

維管束(いかんそく): 水や養分を運ぶ管である維管束があります。

特徴: 葉の裏側に胞子のうというかたまりがあり、そこで胞子がつくられます。

コケ植物

ゼニゴケやスギゴケなどが代表例です。

体のつくり: 根・茎・葉の区別がはっきりしていません。

維管束: 維管束がありません。

特徴: 根のかわりに仮根(かこん)というもので体を支え、水分は体の表面全体から吸収します。

シダ植物 コケ植物
増え方 胞子 胞子
根・茎・葉の区別 ある ない
維管束 ある ない
代表例 イヌワラビ、ゼンマイ、スギナ ゼニゴケ、スギゴケ

 

種子植物:裸子植物と被子植物

種子植物は、将来種子になる「胚珠(はいしゅ)」がむき出しか、覆われているかによって、さらに2つのグループに分けられます。

裸子植物(らししょくぶつ)

マツ、スギ、イチョウ、ソテツなどがこの仲間です。

特徴: 胚珠が子房(しぼう)に包まれておらず、むき出しになっています。

そのため、子房が変化してできる「果実」はできません。

被子植物(ひししょくぶつ)

アブラナやサクラ、イネなど、非常に多くの植物が被子植物です。

特徴: 胚珠が子房に包まれています。

受粉すると、子房は果実になり、胚珠は種子になります。

 

被子植物のさらに詳しい分類

被子植物は、発芽したときに出てくる「子葉(しよう)」という葉の数によって、さらに分類されます。

単子葉類(たんしようるい)

イネ、トウモロコシ、ユリ、ツユクサなどが代表例です。

子葉: 1枚です。

葉脈: 平行脈(葉のすじが平行に走っている)です。

維管束: 茎の中でばらばらに散らばっています。

根: ひげ根(同じような太さの根がたくさん生えている)です。

双子葉類(そうしようるい)

アブラナ、タンポポ、アサガオ、サクラなど、多くの植物が含まれます。

子葉: 2枚です。

葉脈: 網状脈(葉のすじが網の目のように広がっている)です。

維管束: 茎の中で輪のように並んでいます。

根: 主根(中心の太い根)と側根(主根から枝分かれした根)からなります。

単子葉類 双子葉類
子葉の数 1枚 2枚
葉脈 平行脈 網状脈
茎の維管束 ばらばらに散らばる 輪状に並ぶ
ひげ根 主根と側根
代表例 イネ、トウモロコシ アブラナ、サクラ

さらに、双子葉類は、花びら(花弁)がくっついているか、離れているかによって合弁花類(アサガオ、タンポポなど)と離弁花類(アブラナ、サクラなど)に分けられます。

 

これらの分類のポイントをおさえて、身の回りの植物を観察してみると、理科の学習がもっと面白くなりますよ。