火山と地震

 

 

大地の変化、火山と地震のしくみを解き明かす!

私たちの足元にある大地は、常に静かで動かないもののように思えますが、実は地球の内部では、巨大なエネルギーが絶えず活動しています。

その影響が、時には「火山活動」や「地震」として地表に現れます。

ここでは、火山と地震がなぜ起こるのか、そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

 

1. 火山活動:地下からのエネルギーの噴出

火山は、地球内部の熱で岩石がドロドロに溶けたマグマが、地表に噴き出すことで形成されます。

火山噴出物

噴火によって火口から出てくるものを火山噴出物と呼び、様々な種類があります。

溶岩(ようがん): マグマが液体状のまま地表に流れ出たもの。

火山灰(かざんばい): マグマが細かく砕け、空高く噴き上げられたもの。

軽いので広範囲に降り積もります。

火山ガス: 成分のほとんどは水蒸気で、二酸化炭素なども含まれます。

その他: 軽石や火山弾など、大きさや見た目が異なる固体の噴出物もあります。

火山の形とマグマのねばりけ

火山の形や噴火の様子は、地下にあるマグマのねばりけの強さによって大きく異なります。

マグマのねばりけ 小さい 中間 大きい
火山の形 傾斜がゆるやか 円すい形 ドーム状(もり上がった形)
噴火のようす 比較的おだやか 中間 激しい爆発的噴火
代表的な火山 マウナロア(ハワイ)など 富士山、桜島など 有珠山、雲仙普賢岳など

 

2. 地震の発生のしくみ:巨大な岩盤の動き

地震の多くは、地球の表面を覆っているプレートと呼ばれる十数枚の巨大な岩盤が動くことによって発生します。

日本列島は、海のプレートと陸のプレートが4枚も集まる、世界でも有数の地震多発地帯です。

プレートの動きと地震

海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む場所では、陸のプレートが引きずり込まれ、ひずみ(力のたまり)が蓄積します。

このひずみが限界に達したとき、陸のプレートが元に戻ろうと急激に跳ね返ります。

この衝撃が「地震」として地面に伝わるのです。

震源と震央

地震について話すとき、「震源」と「震央」という言葉が使われます。

この2つは意味が異なります。

震源(しんげん): 地下で地震が最初に発生した場所のことです。

震央(しんおう): 震源の真上にある地表の地点のことです。

一般的に、震央付近が最も揺れが大きくなる傾向があります。

 

3. 地震の揺れの伝わり方:2種類の波が時間差でやってくる

地震が発生すると、震源から「地震波」という波が四方八方に伝わっていきます。

この地震波には、性質の違う2つの波があります。

P波とS波

P波(初期微動): 「Primary wave(最初の波)」の頭文字をとってP波と呼ばれます。

特徴: 伝わる速さが速い。

揺れ方: 小さなカタカタとした揺れ。

このP波によって引き起こされる最初の小さな揺れを初期微動(しょきびどう)といいます。

S波(主要動): 「Secondary wave(2番目の波)」の頭文字をとってS波と呼ばれます。

特徴: P波よりも伝わる速さが遅い。

揺れ方: 大きなグラグラとした揺れ。

このS波によって引き起こされる、後から来る大きな揺れを主要動(しゅようどう)といいます。

P波 S波
伝わる速さ 速い 遅い
揺れの大きさ 小さい 大きい
引き起こす揺れ 初期微動 主要動

初期微動継続時間

地震が起こると、まずP波による初期微動が来て、少し遅れてS波による主要動が来ます。

この初期微動が続いている時間を初期微動継続時間と呼びます。

P波とS波には速さの違いがあるため、震源からの距離が遠いほど、初期微動継続時間は長くなります。

この性質を利用して、震源までの距離を推定することができます。