地層と化石

 

 

地層から地球の歴史を読み解こう!

普段私たちが目にする崖や切り立った土地には、美しい縞模様の「地層」が見られることがあります。

この地層は、地球の過去の出来事を記録した、いわば「歴史書」のようなものです。

ここでは、地層がどのようにしてできるのか、そして地層に秘められた情報を解き明かす鍵となる「化石」と「地質年代」について学んでいきましょう。

 

1. 地層のでき方:積み重なる大地の記録

地層は、主に水のはたらきによって、長い年月をかけて作られます。

風化・侵食: 地表にある岩石が、雨や風、気温の変化などによってもろくなり、削られていきます。

運搬: 削られた土砂(れき、砂、泥など)が、川の流れなどによって運ばれます。

堆積: 運ばれてきた土砂が、海の底や湖の底に積もっていきます。

これを堆積(たいせき)と言います。

このとき、粒が大きく重いれきは河口の近くに、次に砂、そして最も小さく軽い泥は海岸から遠い沖合に積もります。

これらの堆積物が、長い時間をかけて押し固められることで、堆積岩(れき岩、砂岩、泥岩など)となり、何層にも重なったものが「地層」となるのです。

 

2. 化石:過去の地球からのメッセージ

地層の中からは、大昔の生物の死がいや、生活の跡が残っている化石が見つかることがあります。

化石は、地層ができた当時の様子を知るための非常に重要な手がかりとなり、その役割によって大きく2種類に分けられます。

示準化石(しじゅんかせき)

その地層がいつの時代にできたのかを示す「時代のものさし」となる化石です。

条件:

広い範囲に生息していた(世界中の地層で比較できる)。

限られた短い時代に栄えて絶滅した(時代を特定しやすい)。

代表例:

古生代: サンヨウチュウ、フズリナ

中生代: アンモナイト、恐竜

新生代: ビカリア、ナウマンゾウ

示相化石(しそうかせき)

その地層ができた当時の「環境」を示す手がかりとなる化石です。

条件:

特定の限られた環境にしか生息しない(環境を特定しやすい)。

比較的長い期間、生息していた。

代表例:

サンゴ: 暖かくて、きれいで浅い海だったことがわかります。

シジミ: 河口付近や湖だったことがわかります。

アサリ・ハマグリ: 浅い海だったことがわかります。

ブナ: 少し寒い気候だったことがわかります。

化石の種類 わかること 条件 代表例
示準化石 時代 広い範囲に生息、短い期間に栄えた 古生代:サンヨウチュウ、中生代:アンモナイト、新生代:ビカリア
示相化石 環境 限られた環境に生息、長い期間生息した サンゴ(暖かく浅い海)、シジミ(河口・湖)

 

3. 地質年代:壮大な地球の歴史区分

地球が誕生してから約46億年という長い歴史は、生物の繁栄と絶滅をもとに地質年代として区分されています。

中学校では主に、化石が多く見つかるようになる約5.4億年前からの時代を学びます。

古い順に古生代、中生代、新生代と分けられています。

古生代(約5.4億年前~約2.5億年前)

三葉虫や魚類、両生類が栄えました。

シダ植物が繁栄し、陸上に生物が進出した時代です。

中生代(約2.5億年前~約6600万年前)

恐竜やアンモナイトが栄えた「は虫類の時代」です。

裸子植物が繁栄しました。

新生代(約6600万年前~現在)

「哺乳類の時代」とも言われ、ビカリアやナウマンゾウなどが栄えました。

私たち人類が登場したのもこの時代です。

被子植物が繁栄しました。

地層に残されたわずかな手がかりから、私たちは何億年もの昔の地球の姿を知ることができます。

地層や化石は、まさに地球の壮大な物語を語ってくれるタイムカプセルなのです。