【定義】作者が想像力で作り上げた、人物、出来事、舞台を、文章で書き表した物語のこと。
【特徴】
「うそ」の世界:ドキュメンタリーや新聞記事と違い、書かれていることは基本的に作者の創作(フィクション)です。
でも、「本当」が描かれている:「うそ」の世界を通して、人間の喜びや悲しみ、友情、成長、社会の問題といった、私たちの現実の世界にも通じる「本当のこと(テーマ)」を描き出そうとしています。
小説の世界を動かす中心です。誰が、どんな人なのかを掴むことが第一歩です。
注目するポイント:人物像・性格、気持ち(心情)、人物関係
物語がどのような順序で組み立てられているかを知ると、話の大きな流れが見えてきます。
| 構成 | 内容 | 例:「桃太郎」 |
| 発端 | 物語の始まり。 登場人物や舞台が紹介され、事件が起こるきっかけが示される。 |
おじいさんとおばあさんがいて、川から大きな桃が流れてくる。 |
| 展開 | 物語が本格的に動き出す。 新しい出来事が起こり、登場人物の葛藤や対立が深まる。 |
桃から生まれた桃太郎が成長し、鬼退治を決意。 仲間を集める。 |
| 山場 クライマックス |
物語が最も盛り上がる部分。 対立が頂点に達し、大きな事件が解決に向かう。 |
桃太郎一行が鬼ヶ島で鬼と戦う。 |
| 結末 | 物語の終わり。 事件がすべて解決し、登場人物がどうなったかが示される。 |
桃太郎が勝利し、宝物を持って村に帰る。 |
ポイント:物語の中で「何かが大きく変わるきっかけとなった出来事」は何か、 そして「最も盛り上がる山場」はどこか、を意識して読むと、全体の構造が見えやすくなります。
作者が、物語をより効果的に伝えるために使うテクニックです。
視点:物語が「誰の目線で」語られているか、ということです。
伏線:後の展開を読者に「こっそり」予告しておくこと。何気ない一言や小道具が、実は物語の重要なカギだった、ということが多いです。
比喩や象徴:「雪のように白い肌」のように、物事を何かにたとえて表現したり(直喩)、 カラスの鳴き声で不吉なことを暗示したり(象徴)、言葉の裏にある意味を考えさせます。
「この時の〇〇の気持ちを、本文中の言葉を使って説明しなさい」という問題が最も多いです。
【解き方のコツ】
①傍線部の直前・直後から、気持ちを表す直接的な言葉(「悲しかった」「うれしかった」など)を探す。
②直接的な言葉がなければ、登場人物の行動、発言、表情、見える風景などから、どんな気持ちかを推測する。
③「なぜ」その気持ちになったのか、原因となった出来事を本文中から見つけ出す。
④原因+気持ちをセットにして、指定された字数でまとめる。
「〇〇が〜と言ったのはなぜか、説明しなさい」
これも心情説明と似ていますが、「〜という気持ちだったから」と、行動の裏にある気持ちを答えることが多いです。
「これ」「それ」などが何を指しているかを答える問題。
原則として、指示語のすぐ前に答えがあります。
本文中から比喩表現を抜き出させたり、その効果を問うたりする問題。
「この小説を通して、作者が最も伝えたかったことは何か」を問う問題。
物語の山場や結末で、主人公がどのように変化・成長したかに着目すると、テーマが見えやすくなります。
小説を読むときは、「正解」を急いで探そうとせず、まずは物語の世界に浸って、登場人物と一緒にドキドキしたり、悲しんだりしてみてください。
その上で、「どうしてかな?」と疑問に思った部分をじっくり読み返してみると、作者が仕掛けた色々な工夫が見えてきて、国語の勉強がもっと楽しくなるはずです。