【定義】作者が、ある物事に対して感じた感動や思い(主題・テーマ)を、 リズムのある言葉や、選び抜かれた表現を使って、短く書き表した文章のこと。
【特徴】
小説が「物語の展開」を時間軸にそって詳しく書くのに対し、詩は「ある一瞬の感動や発見」を切り取って表現することが多いです。
言葉の「意味」だけでなく、「響き(音)」や「見た目(形)」も大切にします。
詩は、いくつかの観点から分類することができます。
| 叙情詩 | 作者個人の感情や思い(喜び、悲しみ、希望など)を表現した詩。
詩の中で最も多いタイプです。 |
| 叙事詩 | 神話や伝説、歴史的な出来事などを、物語として客観的に書き記した詩。 |
| 叙景詩 | 自然の風景や情景を、絵のように描写することを中心とした詩。 |
| 定型詩 | 五七調や七五調のように、一句の音の数(リズム)に決まりがある詩。 短歌や俳句もこの仲間です。 |
| 自由詩 | 音の数に特に決まりがなく、作者が自由に表現した詩。 現代の詩のほとんどがこれにあたります。 |
| 散文詩 | 見た目は普通の文章(散文)のようですが、詩的な感動や内容が込められているもの。 改行がなかったり、普通の文章のように長く続いたりします。 |
| 文語詩 | 歴史的かなづかいや、「~けり」「~なり」といった昔の言葉(文語)で書かれた詩。 |
| 口語詩 | 私たちが普段使っている現代の言葉(口語)で書かれた詩。 |
作者は、自分の思いをより効果的に読者に伝えるため、様々な言葉のテクニック(表現技法)を使います。
| 表現技法 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 比喩(ひゆ) | ある物事を、別の物事にたとえて表現すること。 | |
| ● 直喩(ちょくゆ) | 「~のようだ」「~のごとし」「まるで~」を使って、直接的にたとえる。 | 雪のように白い肌。 |
| ● 隠喩(いんゆ) (メタファー) |
「~のようだ」などを使わずに、「AはBだ」の形で、断定的にたとえる。 | 君は僕の太陽だ。 |
| ● 擬人法 | 人間でないものを、人間のように見立てて表現する。 | 空が泣いている。風がささやく。 |
| 反復法 (リフレイン) |
同じ言葉や似た言葉を、くり返し使うことで、リズムや意味を強調する。 | 雨が降る、雨が降る。 |
| 対比 | 反対の意味を持つ言葉を並べて、印象を鮮やかにする。 | 光と影。希望と絶望。 |
| 体言止め | 文の最後を、名詞(体言)で終わらせることで、余韻や力強さを生む。 | ふるさとの訛なつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく(石川啄木) → 聴きにゆく「ことよ」を省略 |
| 倒置法 | 言葉の順序を逆にして、感動や驚きを強調する。 | 見たい、君の笑顔が。 |
| 擬態語・擬音語 (オノマトペ) |
様子(キラキラ、ふわふわ)や音(ざあざあ、ドキドキ)を言葉で表現し、詩を生き生きとさせる。 | 雨がしとしとと降る。 |
| 呼びかけ | 詩の中の登場人物や読者に対して、話しかけるように表現する。 | 友よ、泣かないで。 |
「この詩を、形式・言葉づかいの観点からそれぞれ選びなさい」
→「口語自由詩」のように、組み合わせて答えることが多いです。
「この詩で使われている表現技法を、次からすべて選びなさい」
「傍線部で使われている表現技法を答えなさい」
「『〇〇』という言葉が持つ意味を説明しなさい」
→詩の中で、その言葉がどんな役割を果たしているか(象徴的な意味など)を考えます。
「この詩から読み取れる作者の気持ちを説明しなさい」
「作者がこの詩を通して、最も伝えたかったことは何か」
詩全体を通して、くり返し使われる言葉や、最も印象的な表現、詩のタイトルなどに注目すると、主題(テーマ)が見えやすくなります。