詩とは?

【定義】作者が、ある物事に対して感じた感動思い(主題・テーマ)を、 リズムのある言葉や、選び抜かれた表現を使って、短く書き表した文章のこと。

【特徴】
小説が「物語の展開」を時間軸にそって詳しく書くのに対し、詩は「ある一瞬の感動や発見」を切り取って表現することが多いです。
言葉の「意味」だけでなく、「響き(音)」や「見た目(形)」も大切にします。

 

詩を分類する

詩は、いくつかの観点から分類することができます。

① 内容による分類

叙情詩 作者個人の感情思い(喜び、悲しみ、希望など)を表現した詩。
詩の中で最も多いタイプです。
叙事詩 神話や伝説、歴史的な出来事などを、物語として客観的に書き記した詩。
叙景詩 自然の風景や情景を、絵のように描写することを中心とした詩。

 

② 形式(見た目)による分類

定型詩 五七調七五調のように、一句の音の数(リズム)に決まりがある詩
短歌や俳句もこの仲間です。
自由詩 音の数に特に決まりがなく、作者が自由に表現した詩。
現代の詩のほとんどがこれにあたります。
散文詩 見た目は普通の文章(散文)のようですが、詩的な感動や内容が込められているもの。
改行がなかったり、普通の文章のように長く続いたりします。

 

③ 言葉づかいによる分類

文語詩 歴史的かなづかいや、「~けり」「~なり」といった昔の言葉(文語)で書かれた詩。
口語詩 私たちが普段使っている現代の言葉(口語)で書かれた詩。

 

詩の味わいを深める「表現技法」

作者は、自分の思いをより効果的に読者に伝えるため、様々な言葉のテクニック(表現技法)を使います。

表現技法 説明
比喩(ひゆ) ある物事を、別の物事にたとえて表現すること。
直喩(ちょくゆ) ~のようだ」「~のごとし」「まるで~」を使って、直接的にたとえる。 雪のように白い肌。
隠喩(いんゆ)
(メタファー)
「~のようだ」などを使わずに、「AはBだ」の形で、断定的にたとえる。 君は僕の太陽だ。
擬人法 人間でないものを、人間のように見立てて表現する。 空が泣いている。風がささやく。
反復法
(リフレイン)
同じ言葉や似た言葉を、くり返し使うことで、リズムや意味を強調する。 雨が降る、雨が降る。
対比 反対の意味を持つ言葉を並べて、印象を鮮やかにする。 光と影。希望と絶望。
体言止め 文の最後を、名詞(体言)で終わらせることで、余韻や力強さを生む。 ふるさとの訛なつかし停車場の
人ごみの中にそを聴きにゆく(石川啄木)
→ 聴きにゆく「ことよ」を省略
倒置法 言葉の順序を逆にして、感動や驚きを強調する。 見たい、君の笑顔が。
擬態語擬音語
(オノマトペ)
様子(キラキラ、ふわふわ)や(ざあざあ、ドキドキ)を言葉で表現し、詩を生き生きとさせる。 雨がしとしとと降る。
呼びかけ 詩の中の登場人物や読者に対して、話しかけるように表現する。 友よ、泣かないで。

 

テストで問われること

詩の種類の判別

「この詩を、形式・言葉づかいの観点からそれぞれ選びなさい」
→「口語自由詩」のように、組み合わせて答えることが多いです。

 

表現技法の特定

「この詩で使われている表現技法を、次からすべて選びなさい」
「傍線部で使われている表現技法を答えなさい」

 

言葉の解釈

「『〇〇』という言葉が持つ意味を説明しなさい」
→詩の中で、その言葉がどんな役割を果たしているか(象徴的な意味など)を考えます。

 

作者の心情・主題の読み取り

「この詩から読み取れる作者の気持ちを説明しなさい」
「作者がこの詩を通して、最も伝えたかったことは何か」
詩全体を通して、くり返し使われる言葉や、最も印象的な表現、詩のタイトルなどに注目すると、主題(テーマ)が見えやすくなります。