助詞は、単独では意味を持たず、他の言葉にくっついて文の中での関係を示したり、意味を加えたりする働きを持つ品詞です。
助詞には、活用がないのが特徴で、 「格助詞」、「接続助詞」、「副助詞」、「終助詞」 の4種類分けられます。
格助詞は、主に名詞などの体言につき、その言葉が文の中でどのような役割(格)を持つのかを示す助詞です。
文の骨格を作る重要な働きをします。
| が | 主語を示す。「犬が走る。」 |
|---|---|
| を | 動作の対象を示す。「本を読む。」 |
| に | 場所や時間、目的などを示す。 「公園に行く。」「3時に起きる。」 |
| へ | 方向を示す。「駅へ向かう。」 |
| で | 場所や手段を示す。 「図書館で勉強する。」「バスで通う。」 |
| 連体修飾語を表す | 私の本。あなたのペン。 |
|---|---|
| 体言の代わりをする | それは彼のだ。これは私のです。 (「のもの」に置き換えられる。) |
| 主語を表す | 私の住んでる街。あなたのいる場所。 (「が」に置き換えることができる。) |
連用修飾語や並立関係を表す語。
を、に、が、
と、より、で、
から、の、へ、や
(鬼が戸より出、空の部屋)暗記!
接続助詞は、 用言(動詞、形容詞、形容動詞)や助動詞につき、語と語をつなげる。
| 順接 (原因・理由) |
ので、から、と、ば、て | 晴れたので散歩しよう。 |
|---|---|---|
| 逆接 (反対の関係) |
けれど、が、のに、ても、 ながら、ところで、と |
考えたけれど分からない。 行ったところで間に合わない。 |
| 並立 | し、たり、ながら | テレビを見ながら宿題をする。 |
| 仮定 | (もし~)ば | もし明日晴れれば、ピクニックに行こう。 |
副助詞は、様々な語につき、強調、限定、例示など、特別な意味を添え、用言(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾する。
名詞につき、主語を表す「は」は副助詞である。
| は | 主語を示す。「私は中学生です。」 |
|---|---|
| も | 同じ種類であることを示す(類推)。 「犬も猫も好きだ。」 |
| こそ | 強調する。「今日こそ宿題を終わらせる。」 |
| だけ | 限定する。「ジュースだけ飲む。」 |
| など | 例を挙げる。「りんごなどの果物が好きだ。」 |
| 強意 | こそ、は、も |
|---|---|
| 限定 | ばかり、しか、だけ、きり |
| 並立 | も、とか、なり、やら |
| 例示 | など、なり、でも、だって |
| 程度 | くらい、ほど、だけ、 ばかり、も |
| 添加 類推 |
まで、さえ、でも |
終助詞は、文末につき、疑問、禁止、感動、念押しといった話し手の態度や気持ちを表します。
| か | 疑問・質問。「これはあなたの傘ですか?」 |
|---|---|
| なあ | 感動・詠嘆。「美しい夕日だなあ。」 |
| ね | 同意を求める・確認。「今日はいい天気ですね?」 |
| よ | 念を押す・教える。「早く起きないと遅刻するよ?」 |
| な | 禁止。「廊下を走るな!」 |
| 疑問 | か、の、かしら |
|---|---|
| 強意 | ぞ、よ、さ、の、とも |
| 禁止 | な |
| 感動 | な、なあ、わ、ぜ、こと |
| 反語 | か |
| 念を押す | な、ね、ぞ |
4種類の助詞を区別するには、次の順番で考えていくと分かりやすくなります。
①文末にあるか? → 終助詞
②文や文節をつないでいるか? → 接続助詞
③主に体言について、主語や目的語など文の骨格を作っているか? → 格助詞
④上のどれにも当てはまらず、特別な意味を付け加えているか? → 副助詞
例えば、「から」のように、格助詞(例:駅から歩く)と接続助詞(例:暑いから休む)の両方で使われる言葉もあるので、文の中での働きをよく見ることが大切です。