☆ ヘボン式ローマ字について☆

 

1.ヘボン式ローマ字とは?

 

ローマ字は、かつて「ローマ帝国」で使用された文字(ラテン語)ということから名付けられました。

江戸時代末期、日本に来たアメリカ人宣教師 ジェームス・ヘップバーンが考案したものです。

ヘボン式ローマ字では、「発音」を重視ししているので、外国の人に日本語と近い発音をしてもらえます。

 

2.使い方

 

ヘボン式ローマ字は、英語と同じで、 文の最初は大文字から始めます。

 

また、 人名地名国名は、文の途中であっても、 大文字から始めます。

 

単語と単語の間は、英語と同じように、 少し間を空けます。文末はピリオドで終わります。

 

発音と同じ書き方をします。「ぢ」→「じ」 「づ」→「ず」 「は」→「わ」 「へ」→「え」 (「を」→「お」)など。

例) 本の続き 読んで下さい。 Hon no tsu zuki o yon de kudasai.

   わたし 、東京に住んでいます。 Watashi wa Tokyo ni sun de imasu.

(「を」は、そのまま「ウォ」と発音する場合もあるので、wo のままでも構わないです。)

 

促音(つまる音)は、次に来る子音を重ねます。ただし、 ch の前では t で表します。

例) 学校(が こう)→ Ga kko   坊ちゃん(ぼ ちゃん)→ Bo tchan

 

「ん」は、 m , b , p の前では m に、その他は n になります。

例) 新聞(しんぶん)→ Shi mbu n   電気(でんき)→ De nki

 

長音(のばす音)は、上に ^ をつけて表すこともできますし、大文字のあとに小文字を持ってくることもできます。

例) 大阪(おおさか)→ Ôsaka  Osaka  Oosaka (どれでもよい)

「えい」「エー」の場合は、そのまま ei と書きます。

例) 衛星(えいせい)→ Eis ei   政令(せいれい)→ S eir ei

 

長音の「う」「お」に、 h をつけると発音が近くなるのでより良いでしょう。

例) 伊藤(いとう)→ Ito h  大野(おおの)→ O hno  太郎(たろう)→ Taro h  (つけなくてもよい)Ito Oono Taro

(注:決まりはないですが、特殊表記として、「アー」は ar 、「イー」は ee などもあります。)

 

表記上発音に問題が生じる場合( n の後に母音、または y が続く時)、「 ' 」を間に入れることで、発音を分けます。

例) 単音 → Ta n'on   シュンヤ → Shu n'ya   コーイチ → Ko h'ichi

「 ' 」(アポストロフィー)が使えない状況では、代わりに x を使うこともできます。

 

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